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「エルビス・プリースリー」のEP盤〜第4回

 ハイ、カメでございます。
 なんと最新作「インディー・ジョーンズ〜クリスタル・スカルの王国」の冒頭、カー・ラジオからエルビス・プレスリーの「ハウンド・ドッグ」が大音響で流れ、観客の我々はあっという間に51年バック。お話の方は前作の1930年代から20年ぐらい飛んで1957年へ。ロックン・ロールに熱狂する若者と怪しい兵隊さん、ワクワクドキドキ、うまい演出です。

 さて今回の「カメカメ・ポップス」、新しいインディー・ジョーンズに刺激され、前回のジョニー・キャッシュとデビューが同じサン・レコードつながり、エルビス・プレスリーものを探してみました。

 「初めて買ったエルビスのレコード、なんだっけ?あるかな?」
 出てきました、ありました。これこれ、これです。熱心なエルビス・ファンの方なら皆さんご存知ですよね。タイトルは「ウェスターン・キャラバン 第四輯」、レコード盤号VICTOR EP-1146。

 45回転4曲入りアナログ・レコード。これをEP盤とよんでいました。レコード盤には裏と表があって、A面とB面、片面に2曲づつ収録。ほとんどの方、常識だと思うでしょ。でも、最近、それを知らない年代の方がいることを知りました。昭和は遠くになりにけり・・・。タイトルにある「輯」、シュウという字、クルマ偏にクチ書いてミミ。第四輯つまり第四集ということ(いまこっそり、検索で字引ひきました、ハイ)。

 当時デビューしたばかり、アメリカで人気沸騰中のエルビスがA面。カントリー・ウエスタン音楽界では超大物ハンク・スノーがB面に回されています。この頃からすでに、芸能界は人気がすべての時代がはじまっていました。いまでは、政治も人気がすべてみたいな時代。それでは困りますね・・・おっと関係ないか?!?

 発売年はいつ?ジャケ裏の解説で「エルビス・プリースリーは本年20才の若さですが、すでに将来を嘱望されている新人で・・・」となっているから、1955年の暮れあたり。あるいは翌年1956年のものでしょうか?その頃、わたしゃ可愛い14才、あーコリャコリャ・・・でした。

 「エルビス・プリースリー」っていう表記、いまとなっては笑ってしまいますけれど、名前の読み方って、ほんと、難しい。日本人だって読めない名前、たくさんあるのに、ガイジンだもんね。それにハリウッドの映画スターならともかく、外国流行歌手(よい響きですね!)に関する情報、1950年代はほとんど入手困難、ラジオFEN(現AFN)放送で知るのがやっとでした。恥ずかしながら、僕も、バート・バカラック(Burt Bacharach)をバート・バカラッチとか読んでたもんね・・・。

 名前が読めないといえば、最近のラップやヒップ・ホップ、R&Bのアーティスト名やグループ名、日本アーティストもふくめ、スンゴクなっていますね。記号とか、印とか、「おまえはアバターか!」みたいなもの、目立ちます。記号や符牒のような名前のアーティストといえば、60年代にも「? & ミステリアンズ」というグループがいたけれど、1990年代初めに、名前の記号化、同音異字化を試みたプリンスは偉かった!?プリンスは「名前なし」って名前のころもあって、放送局泣かせの人でした。

 ところで、この「ウェスターン・キャラバン 第四輯」で、エルビスが歌う2曲。1曲目は「忘れじの人(I Forgot To Remember To Forget)」。作曲者の一人チャーリー・フェザースは「俺がエルビスに歌い方を教えた」と発言し、物議をかもしたこともあるロカビリー歌手。この曲、ジョニー・キャッシュも録音しています。

 もう1曲は「ミステリー・トレイン(Mistery Train)」。ジム・ジャームッシュ監督の映画でも有名な曲。作詞作曲としてブルース歌手リトル・ジュニア・パーカーとサン・レコードの経営者サム・フィリップスの名がクレジットされています。でも、この歌は、1920年代後半大変に人気のあったフォーク・ソング・グループ、カーター・ファミリーの「Worried Man Blues」にインスパイアされて作られたもの。カーター・ファミリーといえば孫娘ジューン・カーター、そのジューンを妻にしたジョニー・キャッシュ・・・ありゃりゃ、またジョニー・キャッシュに戻ってきちゃった。

 最後に一つ、イタリアのクラブDJスパンコックス(SPANKOX)が「ハートブレーク・ホテル」「冷たくしないで」「監獄ロック」などエルビス初期の大ヒット曲をリミックスしたCDが最近発売になりました(PCCY-80052)。おじさんにもわかりやすい、ロックのツボを心得たリミックス。すでにクラブDJはロックン・ロール・プレーヤーであり、アーティストの域に達していますな!
2008/09/12 | Comments [0]

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