
これこれ、これを探していたんです。
トシとってフッと自分のまわりを見て気がつくことは、やはり、整理整頓ですね。ややこしいのは人間関係ですけれど、僕の場合は、音楽資料。つまりレコードや本、雑誌などなどの整理なんです。
「そういうものって、実家に置いてある」という人もいるでしょう。それそれ、そのたぐいのもの。昔自分が好きだったアイドルのレコードとかブロマイド(なんて言葉いまあるの?)とか、プラモとか、実家にはあるけれどいまの家には置いてない。たまに実家に帰ってそんなものを発見すると、昔の自分に遇ったよう。「おいおい、おまえさん、よく無事でいてくれたねぇ」と思わず抱きしめたくなる、そんなようなもの。
ずーっと昔々、中学生の頃からロックン・ロール音楽が好きだったおかげで、独身時代の僕の部屋にはたくさんのレコードや雑誌がありました。その上、ラジオ番組の制作や「オールナイトニッポン」のDJをやったりしていた関係で、音楽資料、増えることはあっても減ることはなかった。番組制作やDJの仕事を辞める時、結婚して実家を出る時、一度はこれらのもの、処理しようと思ったことがありました。でも、結局は処分するにしのびず、以来、なぜかずっと一緒。
自分は大瀧詠一さんや山下達郎さんのようなミュージシャンでもないし、クラシック・ロック研究家でもないし、レコード・コレクターでもないから、いわゆるオークションで高価取引されるようなものはほとんど出てこないとは思うけれど、ずっとリアルタイムでポップス音楽を聴いてきたから、ことによって珍品、奇品が出てくるかも知れない。とりあえずLP盤は「紙ジャケ」ばかりです。そんなこと、あたりまえだのクラッカー?!?う〜ん、おぬしも古いのう!
最近はライノやベア・ファミリーなど、きわめてしっかりしたレーベルから、詳細なライナーノートやいろいろな特典、ボーナス・トラックがついた復刻版CDが発売されるので、僕もアナログで音楽を聴くことは、ほとんどなくなりました。でも、いつかきっと、このレコードやらなにやらをきっちり整理して、もう一度、アナログ・ターンテーブルを回してのんびりゆっくり聴いてみたい。
そんな話をe-days編集長にお話ししたら「それ、面白い!それ書いてください」。つまりラジオ風にいうと「カメのレコード棚整理の実況中継」ですかね、これをテーマにコラムを書いてみないかというありがたい提案。そんないい加減な企画でよいのか!そう、これで良いのだ。ゴチャゴチャだった音楽資料を整理出来てコラムも書ける。こんなに素晴らしいことがあってよいのでしょうか。
うーん、やっぱり、よいのだ!神様、ありがとうございます。
だからといって、古いことばかり書くのもどんなもんだかねぇ。とはいっても、新しい音楽は、ほとんど聴いていないし。若いバンドなんか、どっちがバンド名でどっちが曲タイトルだか、よくわからんのです。日本のJ-POPだって、KAT-TUNと嵐と関ジャニの区別もよくつきません。その昔、ビートルズとローリング・ストーンズの区別がつかない大人を見て、「ウソみたい、音もルックスもぜんぜん違うのに、どうしてわからないの」と思ったものでした。いま同じことが自分に起こっているようです。ほんと、複雑な世の中になったもんです。イヤ、結局、私が、ジジイになったのでしょう。しょうがないねぇ。
ということで音楽資料、整理作業にかかりました。そして初回。
ドーンと出てきたのがボロボロの段ボール箱に入っていた40枚ほどのSPレコード。
凄いことになっています。カビつきもあります。主に父や母が聴いていたもの。
パティ・ページの「ワンワン・ワルツ」は歌手とワンちゃんの写真つき。エンタメ業界は、商品を少しでも差別化しよう、目立たせようと、昔っから頑張っています。
ローズマリー・クルーニー。オスカー俳優ジョージ・クルーニーの叔母さんってこの人。彼女が歌う「カモナ・マイ・ハウス」も出てきた。
雪村いずみさんが歌う「月の光〜トラン・ブーラン」。これは自分で買った数少ない邦楽の一枚。メロディーが素晴らしかった。これも、いずみさんの写真入りSP盤。
音楽好きな方なら、初めて買ったレコード、きっと覚えていますよね、初恋の人みたいに。その後ヘビメタ・ファンになったのに初めて買ったレコードは麻丘めぐみだったとか、ザ・フーが大好きだったが初めて買ったレコードはマギー・ミネンコだったとか、初めてって、嬉し恥ずかし懐しいものです。
いまや音楽の流通、ジャケットもなんにもないデータだけをやりとりする時代が近づいてきています。ダウン・ロードの時代になっても、初めてダウンロードした音楽を、人は覚えているものなのでしょうか?少なくとも実家の押し入れにしまっておくことはないでしょう。
おっとー、1954年、僕が12歳の誕生日プレゼントでもらったレコード、発見!
エームス・ブラザースの歌う「ユー・ユー・ユー」。
レス・ポール&メリー・フォードの「ヴァイヤ・コンディオス」の2枚。2組ともポピュラー音楽の歴史を作ったアーティスト。この2枚でハーモニーを知ってエレキ・ギターを知った僕の音楽生活の原点。
ということで、なんだか遺跡の発掘作業みたいになってきました。21世紀も8年経ち、昔を知っている人も少なくなりました。古いこと書くと思いますが、なんとかお許しを。大目にみてやってください。叱咤激励、ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします。
(この項つづく)
●写真解説
【1】
ドーンと出てきたのがボロボロの段ボール箱に入っていた40枚ほどのSPレコード。これを探していたんです
【2】
主に父や母が聴いていたパティ・ページの「ワンワン・ワルツ」は歌手とワンちゃんの写真つき
【3】
ジョージ・クルーニーの叔母さん、ローズマリー・クルーニーが歌う「カモナ・マイ・ハウス」
【4】
自分で買った数少ない邦楽の1枚、雪村いずみさんの写真入りSP盤「月の光〜トラン・ブーラン」
【5】
12歳の誕生日にプレゼントしてもらったエームス・ブラザーズの「ユー・ユー・ユー」。
この1枚でハーモニーについて知りました
【6】
レス・ポール&メリー・フォードの「ヴァイア・コンディオス」。この1枚でエレキ・ギターについて知りました
エバーグリ-ンファンのブログから辿りつきました。
懐かしい写真とコメント楽しく拝見させて頂きました。
35年目のリクエストもそうでしたが、実家に保管してある私物、年数が経つと宝物になりますが・・。
私の場合、小学生の時お祖父ちゃんが買ってくれたカメラがきっかけで写真に夢中になりました。
当時12mmのフイルムのカメラと親父の蛇腹の6x4.5のカメラ。小学・中学・高校とカメラを片手に学校行事やサイクリングなどの写真を撮っていました。
結婚後、広島の借家に物置もなく、結婚前のアルバムを段ボ-ル箱につめ実家へ。
親父が亡くなり、整理をしていたおふくろが、<車庫に段ボ-ルがあるが・・。>
雨漏りがしていた車庫にあった段ボ-ルは広島から送ったアルバム。
ビニ-ルのカバ-が運悪く写真をにじませ、カビより水墨画
になっていました。
火事や地震の時の非常持ち出しにとネガだけは別に保存していましたので、何とかなりましたが・・。
カメちゃんのレコ-ド発見記、楽しみにしていますよ。もし
聴けるものがありましたらエバ-グリ-ンでかけて下さい。
それとも北海道へ来ますか?
カメちゃん&アンコ-さんを絶対に海道へ呼ぶかい?代表幹事
Posted by : 留萌 遠藤 | 2008/05/25
亀渕先輩
さすが年の功。僕より遥かに前からレコードを聴いていらっしゃる.だって僕はシングル盤の世代ですからSPは親戚の家で自分でハンドルを回して聞いていたくらいですよ。それでもパティページなんかは覚えていますよ.それに親戚のうちには進駐軍の仕事をしていた関係で真っ白いレコードが何枚もありました。早く次を読ませてください,期待してます。
麻田
Posted by : 麻田浩 | 2008/06/11
今日は私の誕生日。52歳になりました。 私のお宝は子供たちふたりです。でも「あの時代」はやっぱりラジオですねお宝は。初めは鉱石でNHKしか入らず一台500円くらいで近所の駄菓子屋さんで売っていましたね。お小遣いで買えるくらいのね。でもイヤホンで聴くのが辛くて。次が父が買ってくれたポケットラジオで一応スピーカが付いていて結構、受信感度が良くて。その頃は地元民放ラジオ局は毎晩午前零時10分で放送終了。なぜかいつも名曲「誰かが誰かを愛してる」で放送が終わる。でちょっとダイヤルをずらすとLFが入って。驚きましたねCMが。大都会東京って凄いなぁつて。ちなみに番組は殆ど覚えておりません。ちょうどオ-ルナイトニッポンが始まった頃でしたが当時は私はテレビに夢中でとくに昭和42年は特撮モノの当たり年でそこに登場するメカのプラモデル作りに忙しく毎晩眠る前にラジオを聴くぐらいでした。で一年くらいして、またしても父親がラジオを買ってくれて。これがナショナルのワ-ルドボ-イICカスタムというもので。本格的でねこれでLFを聴き始めたらもう止まらない!夜22時から朝方5時まで。これは土曜深夜のパターンですけど聴きましたねぇ。これで中学の三年間は「亀渕音楽塾」に入門したようなもので紹介される新しい音楽はさっぱり分からず。まビ-トルズとこの度移籍したロ-リングスト-ンズの違いくらいは分かりましたが当時は本屋さんに行くにもバスで90分くらいかかっていたから情報がなく私に音楽の知識はなくとも仕方のないことですがでもねカメさんのテンポの良いおしゃべりで5時まで飽きることなく楽しめましたね。と同時に都会って凄い所なんだろうなぁってねいつも思っていましたよ。 いまも手元にはラジオ BCLブ-ムの先駆けであるソニ-のスカイセンサー5450と5500 そしてナショナルのワ-ルドボ-イGTOを置いています。オブジェではありませんよ完動品(感動品?)ですよ。約40年のヴィンテージものでしょうかね。亀渕さんが一昨年に出された本「オ-ルナイトニッポン35年目のリクエスト」で使われている写真がナショナルのラジオ ワ-ルドボ-イGXOで当時私がいちばん欲しかったものです。 この本には発売記念会で書いて頂いたサインが入っており、71年にお送り下さったサインと06年発売のサイン入りのカメ本が手元にいつもあり、これが本当の私の「35年目のリクエスト」となりました。 どうぞ、亀渕さん また当地にお越しください。九州脊領など魅力的な山歩きが出来るとこがまだたくさん残っていますから。 それでは亀渕音楽塾長 講義を引き続きお願いいたします。
Posted by : 阿蘇山門口 | 2008/07/27
