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2009.12.04UP

続・新宿・怪人二十面相から、原宿・ピンクドラゴンまで

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こうしてピンクドラゴンの前に立つと、日本じゃない何処かに
降り立ったような気がする。
山崎さんはいつもいろんな夢を語ってくれたが、その中の一つに
このピンク・ドラゴンがあった。
「今は原宿の外れになってるけど、原宿がどんどん成長して、いつか渋谷と
つながる時が来る。この場所にどでかい店を造る」と彼は言い、その通りになった。
「怪人二十面相」も「クリーム・ソーダ」も「キングコング」も、
「シンガポール・ナイト」も、そして「ガレッジ・パラダイス」も
自分たちの手作りの店だった。
ガレッジ・パラダイスは大きな一軒家だったのでおびただしい数の畳をはがして
店のスタッフみんなで搬出した。そして内装工事もみんなでやってのけた。
そういうことを毎日目撃していた私にはこのピンク・ドラゴンは
それまでとは違うアイデアがあふれている、と感じた。
そのひとつは内装をイギリスのアーティストにまかせたことだ。

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久しぶりにピンクドラゴンの事務所を訪ねたら、なつかしい椅子があった。
曲げ木の椅子は山崎さんがアメリカから買い付けてきたものだったが、
最初は布地の部分が、ピンクの花かフラミンゴの柄だった。
五十年代のこの椅子はすわり心地が良くて、店に流れるフィフティズの曲を
聴きながら、昼寝をしたくなった。
山崎さんにそう言ったら、「一個あげるよ」と言われた。
でもこの椅子は見かけよりもずっと大きくて、アパートの8帖と6帖の
部屋には入らなかった。
「やまちゃん、私がおばあさんになって揺り椅子みたいに使うようになるまで
預かっておいて」と私は言った。
でもある日、私がおばあさんになる前に「やっこさん、あの約束は
取り消すよ。この椅子はただの椅子じゃない。命ある分身みたいなものに
なっちゃったんだ」と彼はいった。
私はその言葉にじゅうぶん納得し、むしろ感動した。


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何年か前、コムデギャルソンのパーティに招かれて来日したロンドンのアーティスト、
ダギー・フィールズたちと。
西麻布の店で、久しぶりにゆっくり過ごした時の写真。このあと立花ハジメさんも
加わった。

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山崎さんと知り合ったころ。
彼の故郷・北海道の赤平炭鉱跡にみんなで行った。

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新宿・怪人二十面相で。この店でキャロルのライブもあった。
思い出がいっぱいある。

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原宿・ミルクホールにて。
ガレッジ・パラダイスの店頭に、別棟で「ミルクホール」があった。
これはアンアンの取材を受けたときのスナップ。

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今月半ばに山崎さんの自叙伝が出る。
飛鳥新社 1575円(税込)

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高橋靖子(スタイリスト)
日本のスタイリストの草分け的存在。現在も、広告、CMなど第一線で活躍中。71年、ロンドンで山本寛斎氏とファッションショーを成功させ、その後、「ジギー・スターダスト」期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。鋤田正義氏によるデヴィッド・ボウイやT・レックスの撮影をアレンジしたことでも知られる。著書に『表参道のヤッコさん』『小さな食卓 おひとりさまのおいしい毎日』『わたしに拍手!』などがある。
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