
江戸時代、庶民の間で親しまれていた外食といえば、寿司、てんぷら、そば、ウナギの蒲焼きなどの屋台料理。当時の“てんぷら”は、串に魚の切り身を刺して油で揚げたもので、熱々のてんぷらを屋台で買って、その場でほおばるといった光景が町中のあちこちでみられたといいます。また、特に人気の高かったのがにぎり寿司の屋台。夜遅く小腹がすいたときなどにふらりと立ち寄り、江戸前の海でとれるコハダやヒラメ、アナゴ、エビなど好みのネタだけを軽くつまんで帰るのが江戸っ子流でした。
そのほか、もっともポピュラーだった料理が“小鍋立て”。夏の柳川鍋はじめ、冬場は小さな鍋を七厘や長火鉢にかけて暖をとりながら葱鮪鍋や湯豆腐、鮟鱇鍋、鶏鍋をつついて酒を飲む……これが、江戸っ子たちのたまらない愉しみだったようです。特にこの頃安価だったマグロは、トロの部分をネギと一緒に鍋や汁などに仕立てて食べる事が多く、ねぎまの組み合わせは江戸町民の定番食材。ネギの甘みとマグロの旨味が移っただしに、お好みで粉山椒や七味を加えてどうぞ。
| 鍋に水または昆布だし、酒、醤油を入れて煮立させ、軽く塩で調味する。 | |
| 1にネギを入れて程よく火が通ったらマグロを加え、好みの煮え加減で食べる。 |
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