写真:大腰和則


バー冒険王

082-243-3100

広島市中区流町3-6明星ビル8F

19:00〜翌3:00

日曜(日・月曜連休の場合は、月曜休み)

市内電車(宮島線・江波線)胡町電停より徒歩5分




河野さんのお気に入りの1枚
『I Am/黙示録/アース・ウインド & ファイアー』

『I Am/黙示録/アース・ウインド & ファイアー』
やっぱり一枚と言われたらこれです。ソウルをポップスまで引き上げたグループで、このアルバムはそれまでのアフリカン・ビートを強調していた作りからシンプルになった。
「ブギー・ワンダーランド」はシングル・カットされ全米6位。「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」はシングルでは全米2位でした。


talking with 河野“ドラゴン”栄蔵さん 広島市中区「バー冒険王」 やっぱりお店をやっていてよかったなと思うのは、皆さんの楽しそうな顔をみたときです

 バー冒険王の店主、河野“ドラゴン”栄蔵さんは32歳。スウェーデンの男女4人組ABBAのアルバム『ARRIVAL』の「ダンシング・クイーン」がヒットした1976(昭和51)年の生まれである。
 マスターにしてみれば、この曲は20代前半の思い出の曲。同時期イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』や映画『タクシー・ドライバー』が大ヒット。この年に生まれた人がこんなに大きくなっているのかと、あらためて時の流れの早さに驚く。
 さて、河野さんが、なぜこのお店を経営することになったかというと、実は2年半前に勤務先であったこのお店を買い取ったのであった。このへんのところ本人に語っていただく。
「バイトでお店に入って9年間働いて、自分で店をやりたいなぁと思っていたら、雇われていた社長に『売ってやるから、買えよ』って言われて、『買います』って感じで始めました」
 マスターはすぐに「するとお金はコツコツとためられて? 自己資金はおありになったんですか?」と聞く。
「いや、もうそれはなくて、その会社に分割で支払い、有難いことに利子もなしで、自己資金なしですね」
 とてもラッキーな河野さんだが、それは9年間の信頼があったからに違いない。
 カウンター越しの会話であったが、店内を見渡すとミラーボール、レコード2500枚が棚にごちゃまんと並びマスター世代にはここちよい。レコードは70年代から80年代のソウルミュージックや80's、ロック、ポップスなど幅広い。リクエストにも応じてくれるという。さっそくマスターはバン・マッコイの『ハッスル』[1975(昭和50)年]をリクエストした。いやですねー、オヤジはすぐに自分の話になる。それも偉そー。
「河野くんさ、この頃のディスコって知ってる? MUGENとかさ…」
「そうですね、原体験はありませんけど、テレビで見たことがあります。それとこの間銀座のディスコへ行きましたが、うわースゲーと思い、カルチャーショックを受けました。もちろん良い意味で。何せディスコという所に行くのは初めてでしてから。自分は間違いなく最年少だなとか思いながら、ステップを踏んでハッスルしている年配の方々に混じり、楽しみました。本当にハッスルって言葉がピッタリです」
マスターはなぜか少し照れる。ハッスルって曲名を口にするぐらいで、日頃「ハッスルしようぜ!」なんて使いませんから。

年配の人たちが、曲を聴きだすと当時のいろいろを教えてくれる

 ところで32歳の河野さんが、どうしてソウルミュージックを好きになったのだろうか?
「ちゃんと聴き始めたのはここでバイトをしてからですね。アース・ウインド&ファイアーとか、ジェームスブラウンなんかの代表曲は知っていましたけど。それまではR&BとかHIP HOPとかを聴いていて。で、ソウルミュージックを聴いたら、R&BやHIP HOPのもともとのネタの原曲がたくさんあって、原曲のほうがかっこいいじゃんと思ってどっぷり入っていきましたね」
 なるほどである。そいうことだったのかである。でしょうね、でもある。音楽好きはモトネタを探求するのである。
 マスターはこのへんまで河野さんと話していて、話を聞いてくれている人だと思った。それも控えめに。ここでまたかつての社長が彼にお店を譲ったのは、やっぱり彼のお人柄なのだろうな、と思いましたね。
 すぐに「どんなお客さんが多いのですか?」と聞くと、「40歳前後って感じですね。でも20代から60代半ばまでと幅広いかな」であり、「さぞや盛り上がるのでは?」には「かけているのはソウルだけじゃなく、80年代のベストヒットUSA的なものとかも流します。年配の方は曲が流行った頃の話を教えてくれ、やっぱりなんかこう顔がイキイキして当時に戻るんでしょうね。音楽には不思議とそういう力があり、やっぱり素晴らしい」と河野さん。
 ちなみに長い方で5時間。「みんな踊ったりしないの?」には「不定期ですけど、1カ月半に1回ぐらいDJイベントをやります。そのときはカウンター前はオールスタンディングでみなさんハッスルしていますね」。
 河野さんはDJもやり、どんどんお客がノリノリになり楽しそうな顔になると、やっぱりお店をやってよかった、と。お店を閉める前にキリンラガーを飲みながら、今度はどんなイベントをやろうかと考える、それもまたこの仕事の楽しみ。夏を迎えた今、外が明るくなるのも早い。
「時計を見なくても窓の外を見るともう何時ぐらいかだいたいわかるんですよ」
 マスターは、明け方まで遊んでいた頃を思い出してしまった。もちろんディスコでハッスルしていた頃でした。夏の日の朝帰りって、みなさんも思い出ありませんか? 繁華街って独特の夏のもぁっとした匂いがありましたよね。


CLOSING TIME マスターの独り言

あの街、この街、ラガーのうまいお店

味の継承 郷土料理を自分で作ってみよう!


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