edays WEB MAGAZINE 一日の終わりに Closing Time

マスターの独り言 ラガー音楽酒場のマスター(実は編集者?)が語る、キリンラガータイアップ記事裏話。

 

ジェイク・シマブクロさんとカマカのウクレレ

 マスターは、ホノルルでウクレレ・フェスティバルを見に行ったことがある。もう15年も前のことだが、それはフェスティバルが第23回目のことで、場所はワイキキ東端にあるカピオラニ・パーク。
 噂によると、ジョージ・ハリスンが見に来ていたらしいんだな。午前10時半の開演でステージにはウクレレを持った子どもたちが並んだ。このフェスティバルは子どもたちが主役で、日頃の練習の成果を発表する場なのだ。(もちろん大人もプロも出演、ハーブ・オオタさんも後半に演奏した)6歳の子どもたちのバンドが出て、「きらきら星」を演奏し、またスーパーケーキなる上手な子どもたちのバンドも登場し、ウクレレを弾く手の動きがあまりにも早く驚いてしまった。
 このときパークには500人ぐらいの観客が集まっていた。お昼休みになるとステージに出演した子どもたちはファミリーとこのパークでピックニックのようなランチタイムだった。運動会のお昼みたいなクーラーボックスを広げビールを飲むお父さん、サンドイッチを食べる子どもたち。和気あいあいとしたとてもいいひとときだった。今回「MUSICMAN」にご登場いただいたジェイク・シマブクロさんもきっとこのフェスティバルに子どものとき参加していると思う。突出した巧さで大人顔負けだったに違いない。
 そして、マスターはこのフェスティバルを見てからウクレレが欲しくなり、カマカを訪ねたのである(あまりにも子どもたちが楽しそうに弾いているもので)。このときカマカでいろいろ説明を受けた。素材がコアという海抜450〜600mの山腹に原生するマメ科の植物であること。そしてこれはハワイの人々にとって神事に用いられる神木であるということ。カマカのウクレレはハワイでしか採れないものを使っているということ。




 で、パイナップル型のウクレレが190ドルで売られており、他と比べると凄く安い(ワケありだったのかもしれない)。マスターは迷い、一晩考えようとカマカを出る。それまで衝動買いしてよかったことなかったからね(マカオで偽物の翡翠の指輪をつかまされたとかとか多々あり)。でもこれは買いだと、カマカだと決心して翌日買いに行くと、これが売り切れなのであった。残念!
 ウクレレの言葉の持つ意味はハワイ語でウクが“蚤”でレレが“跳ねる”(ポルトガルの民族楽器の4本弦の小ギター、ブラギーニャがハワイに持ち込まれ、それを奏でるポルトガル移民の歌い踊る姿をハワイアンが見て、蚤が跳ねるようだといったからウクレレと呼ぶようになったという説がある)で、マスターのウクレレはまさしく蚤が跳ねるようにどこかに行ってしまったのである。
 今回ジェイクさんのウクレレを見て、あんとき買っておけばとまた後悔してしまった。ポロロン、ポロロン、やさしくて癒される音色、自在に弾きながらラガーを飲む…こんな一人の時間、きっとたまらないひとときだと思ったからである。

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