


「MUSIC MAN」にご登場いただいた高橋幸宏さんは56歳。新しいバンド「pupa」ではもちろん最年長なんだけど、今回のアルバム『floating pupa』を聴いてみて、マスターは幸宏さんの歌う「Creaks」という曲が好きですね。本場スコットランドから取り寄せたというエレクトリック・バグパイプが心地よくってメロディも懐かしいブリティッシュ風の味付けがあって、やっぱり幸宏さんならではのキャリアを感じてしまいます。これは幸宏さんから聞いたんだけど、エレクトリック・バグパイプは原田知世さんが弾いているそうです。なんか嬉しくなっちゃう。で、アルバムを聴いていて思ったのは、本当にみんなで好きなことをやって(放課後にバンド活動している仲間たち)、それは気分よろしの仕上がり。
最近なんかいい曲ないかねと探しているオジさんがいたらおすすめ。それと「もう一つ教えて!」と言われたらThe Fratellisのアルバム『Here We Stand』も。(これ先日とあるバーで流れていて、お店の方に教えてもらって購入)
さて、幸宏さんの話に戻りますが、マスターは21歳のときに初めてお会いして以来ですから32年前のことで、以降、取材でも友人の飲み会でも何度もお会いしているのですが、“あれ”以来、いつお会いしても緊張するのです。
“あれ”を説明する前に、マスターがロンドンからパンクの格好をして帰ってきたとき(78年)に幸宏さんにこれ見よがしに着ているもの(ヴィヴィアンとか)を見せに行ったら「えっ、パンクって靴下はマンシングなの?」と言われたんですね。マスター、そのときに限ってなぜか靴下がマンシングのワンポントが入った白い靴下だったのです。で、そのときは笑ってごまかすぐらいの余裕がありましたが…。

で、80年に入りニューヨークへ行ったときに、ソーホーのロフトの本屋とかレコード屋とか小さなショップなんかを見ていると、いろんなところでY.M.Oのポストカードがウォホールやマティスの絵はがきなんかと一緒に並んでいたのです。ジャーン!Y.M.O世界制覇! 幸宏さんはついに大変な人になってしまったんだと。これって僕らがかつてスゲェーって感じた外国のミュージャンってことを逆に外国の人たちが思っているわけでしょ。このときのインパクトが強力だったものですから、あれ以来、どうしても硬くなってしまうのであります。
でも、幸宏さんは以前と全然変わらず、飲み会の席ではいつも美味しそうにビールを飲み、気さくに話してくれるのですが、マスターは変なこと言わないように、言わないようにとビールを飲み、そのうち大事なときになぜかよそ見なんかしてしまっているんですね。ダメだな、オレって(幸宏さんだけじゃないよ、と天の声あり。強く反省)。