edays WEB MAGAZINE 一日の終わりに Closing Time

マスターの独り言 ラガー音楽酒場のマスター(実は編集者?)が語る、キリンラガータイアップ記事裏話。

 

仙台なまりが懐かしさを感じさせる古澤良治郎さん

 「ラガー探訪ノート」の取材で、日本のジャズシーンをリードし続けてきたドラマーの古澤良治郎先生にお会いするために、西荻窪にある『やきとり戎』へ行ってきた。
 古澤さんはマスターと同郷の仙台出身で10歳上の大先輩。その音楽活動は40年に及ぶ。リー・オスカーとセッションしたアルバム「あのころ/良治郎バンド&リー・オスカー」はつとに有名だけど、上々颱風のアルバムやスタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」のサウンド・トラックのプロデュースをしたり、また役者にトライしたりといろいろ活躍されている。
 「最近いちばん楽しいことは何ですか?」とお伺いすると「オレは意外に楽しい(笑)。やっぱり音楽やってっとぎがいよね」という返答であった。(やってっとぎ=やっているとき仙台なまりが懐かしい)。
 そして「で、オレ、最高なプレーしたなっていうのまだないね。もっとうまぐなりたいし、よぐやりだい」と語ってくれた。マスターは極めている人って、やっぱり凄いことを言うのだなと感激したのだが、そのとき目の前にやきとり戎の名物料理 “いわしのコロッケ”が運ばれてきた。
 これはマスターも何度か食べたことがあり、ころっとしたかなり大きいもので旨いのである。食べたい! 熱々の今、すぐにお箸を入れて、一口食べて、ビールを飲みたいと思った。しかし、郷里の大先輩の前でそれはイカンと。お話が終わるまで、我慢しようと決心する。で、古澤先生のお話もひと区切りして、先生もやきとりをすすめてくれたりして、さぁこれから食べようと思ったときに携帯電話が鳴る。こういうのイヤな予感するでしょ。やっぱりすぐに帰らなくてはいけないこととなる。
 やきとり戎の店先では焼き鳥を焼いていて煙モクモク。ビールを美味しそうに飲む年配の方々を尻目に、西荻窪の駅で電車を待っていると無性に“いわしのコロッケ”を食べて、口の中を揚げたてのフライ系独特の油っこさでいっぱいにし(ソースたっぷり)、ビールを飲みたくなった。

 




 電車に乗り、「ワタシはいつその願いがかなうのだろうか?」と新宿へ向かう。「もういわしのコロッケでなくてもいい。アジフライ、イカフライ、串カツ、コロッケ、このどれかにソースたっぷり、串カツだったらカラシを忘れないで、早くビールを飲みたいんだ」と電車を乗り換える。
 携帯電話の用件を済まし、早速近所のスーパーでイカフライを買う(これしか残ってなかった)。するとまた携帯が鳴り、それはさっきまでやきとり戎で一緒だったM君であった。「古澤先生と今飲んでおります」と楽しそうで、お店のガヤガヤまで聞こえてきた。またいわしのコロッケが浮かぶ。何と不憫なイカフライ。でも、はやぐのみでぇ(のみでぇ=のみたい)。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
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