edays WEB MAGAZINE 一日の終わりに Closing Time

マスターの独り言 ラガー音楽酒場のマスター(実は編集者?)が語る、キリンラガータイアップ記事裏話。

 

ケネディも気に入ったはず!?な「時雨蛤」

 蛤(clam)といえば、マスターの思い出はアメリカの第35代大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディである。今回は大きくでたぞ。
 25年ほど前に所用でマサチューセッツ州のケープ・コッドへ行った。そこから車で20分、ハイアネスという町へ行き、「MILDRED’S」というレストランでクラムチャウダーをいただいた。すると、そのレストランのオーナーから「ケネディが避暑でケープ・コッドに来ると、うちのクラムチャウダーをよく食べに来なさった。大統領に就任してからものう、ワシントンDCのホワイトハウスから電話があってのう、うちのクラムチャウダーを食べたいと言ってのう、わしは飛行機で届けさせたものじゃ」と聞いたのである。店内の壁にはそのときの礼状が額に入れて飾ってあり、凄いのう…と。電話は本人からかどうだったかは忘れたが、こういう逸話はマスター大好きで、その他にもそのレストランの近くにあった「BAXTER’S FISH MARKET」のオ―ナーであるバクスターさんも「うちは、別荘(ケープ・コッド)までクラムや魚をよく届けたわい」と、そのときの12ドル30セントのレシート(ケネディのサイン入り)を見せてくれた。ケネディが蛤好きだったのは間違いない。
 蛤がたっぷり入ったクラムチャウダーのお皿にクラッカーを粉々にして、これとビールの相性もなかなかですが、焼き蛤(a baked clam)っていうのもこれまたオツなものです。そのままレモンをしぼって、また醤油をたらり。
 

 蛤と言えば日本では三重県桑名が有名ですが、桑名名物の「時雨蛤」の時雨の調理法を英訳すると(shigure-ni,food hard boiled in soy)でございます。今回ケネディの影響もあって英語がよく出てきますが…。
 「味の継承」に登場した「時雨蛤」、これは桑名の蛤が旨いということが日本全国に広がり、これをお土産にということで開発されたそうで。初めは単に煮蛤と呼ばれていたものに「時雨蛤」という商品名を考えついたのは、芭蕉の十哲の一人、各務支考(かがみしこう)と言われています。
 今、国産の大きい蛤で1個が300円ぐらいし、かなりの贅沢な料理になりますが、5個は時雨煮でビールを味わい、翌朝は残りの時雨煮(希望は3個)をアツアツのおかゆに沈めてみてください。蛤は今が旬。ところで、「その手は桑名の焼き蛤」なんて、今時言う人少なくなりましたね。だから何だと言われたら、元も子も有馬温泉。大きくでたオヤジはだじゃれで終わるものです。

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