


富山はいいところだ。マスターは魚を食べに多いときで年に5回は行く。行くときは飛行機を利用せず、電車である。東京から上越新幹線で越後湯沢へ行き、ここで特急はくたかに乗り換え富山まで。所要時間は約3時間30分。何を好んで電車かというと、それは車窓である。日本海沿いを走るはくたか、富山に近づくと立山連峰が見え、今の季節は雪の立山、晴れた日などは本当に見事だ。
今回「味の継承」でいただいた「おからの炒り煮」は富山市の手前、魚津の郷土料理。地味な料理だけど、こういうのはご飯だけじゃなくて、ビールにも合うのだ。おからの甘みとイカ、にんじん、ごぼうなどは塩、醤油で味付けされ、甘いと辛いのごちゃごちゃ感が「オーイ!ラガー、早く来―い」と呼ばずにはいられなくさせるのである。だいたいイカって知れば知るほど料理をしたくなる素材で、塩辛、ポッポ焼き(七輪の炭火で焼くと最高)、ゲソ焼きなどなど迫力には欠けるけどビールとの相性はプラチナ級だ(ちょっと誉め過ぎかな)。
で、日本有数の漁場でもある富山湾を望む魚津あたりでは、不漁に備えた知恵が豊富にあるわけで、干し物、つくだ煮など保存できるものや、また、ちょっとした組み合わせでおいしくなる料理なんていうのはお手のものだろう。イカにおから、誰かが思いついてさっと混ぜて作ったら、これが旨かった。イカはそもそも刺身で食べる、と魚津の人に聞いたことがある。捕れたての魚はほとんど刺身で食べるってね。だから、この料理はイカがたくさん捕れて、刺身で食べて、煮物にもして、足が残った時に作るそうだ。残り物には福がある。
さて、独り言はこのくらいにして、今夜は飲みに出かけてきます。たまにはピザとビールもいいね。アンチョビきいているやつ。口のなかしょっぱくして飲むキリンラガー、うわーたまりません。では、行ってきます。

