


「ラガー探訪ノート」にご登場いただいた斎藤ノブさん、サングラスをとられた目元は男っぽくて、優しい眼差しであった。我々オヤジ連中にとってノブさんが審査員をしていたTV「いかすバンド天国」ことイカ天が懐かしい。あれは1989年(平成元年)に始まったんですね。ビギンを見た時の驚き、たま、フライングキッズ…….いいバンドだった。ノブさんは辛口の審査員、正直な人だと思って見ていました。(なぜかおにぎりノブさんというあだ名がついた)さて、ノブさん、この世界のスタートは浜口庫之助さんのお弟子さんからだったのです。浜口庫之助さんといえば「バラが咲いた」(マイク真木/1966年)「夕陽が泣いている」(ザ・スパイダース/1966年)「夜霧よ今夜も有難う」(石原裕次郎/1967年)など昭和を代表する作詞・作曲家。メロディを口づさみながら歌を作るなどノブさんの思い出話をお伺いしたが、相当ダンディな方だったらしい。音楽に取り組む姿勢は厳しく、イカ天で辛口だったノブさん、その辛口の理由は「浜口先生もそうでしたから」と言う。
さてさて、今回ノブさんが紹介してくれた行きつけのお店は麻布十番にある「梁山泊」。「まずは、これ食べてみて」とノブさんが“子袋のにんにく合え”をすすめてくれる。きれいに仕事されたコリコリの新鮮子袋、ほのかなごま油風味、塩と辛みがほどよくビールとは相思相愛。ノブさんも食べながら嬉しそうにラガーをゴクッといく。「次、これ食べてみて」とノブさんに唐辛子が思いっきりまぶされた鶏の唐揚げ“火の鳥”をすすめてもらい、がぶっといくと、眼汗、耳汗、凄く辛い。ビールが美味しいこと。辛いだけではなく、鶏がジューシーで、これ旨かったなー。ノブさんこちらを見て「そんなに辛くないでしょう」と、これまた嬉しそう。


ノブさんの話のパワーとテンポにノッて、場がどんどん元気になっていく。これはノブさんのパーカッションと同じ。“火の鳥”の辛みとホクホクの唐揚げが口のなかいっぱいに広がり、冷えたラガーがそれを流してくれる快感に酔いしれた楽しい夜でありました。