


明石といえばタコである。地元では明石焼き、タコ飯などで美味しくいただいている。タコ飯の場合は干しダコ(一日干す)を火であぶって、やわらかくなったところを包丁で刻んで砂糖醤油(酒少々)につけ込み、炊き上げる寸前のご飯に混ぜ込む。これは違った意味でビールにうってつけの料理です。ご飯に混ぜ込む前のタコをちょっといただきながら、「ちっと醤油が足りないかな」なんてつぶやきながら飲むビール。こういうのがまた旨いんです。
今回の「味の継承」は「タコの卵焼き」ですが、これがあっという間に作れるので、つまみながらの料理という点では、刺身醤油を用意して、材料のゆでダコをひとくち、ふたくち、いただくぐらいですね。当然これじゃ物足りないから、あぶってみようというアイデアも浮かびます。足をちょっとあぶって、醤油たらりで、「アジアジッ」なんて熱々をいただけば、ビールも待っててはくれません。「アジアジッ」に即冷えたビールです。これまたビールのおつまみによく合うこと。とにかく今回しみじみと、タコは旨い、タコはやる、タコは凄いと思いました。
で、「タコの卵焼き」ですが、タコというのは包まれたい食材なんですね。タコは寂しがり屋。タコ焼き、明石焼きと粉ものに包まれるとどうしようもなく実力を発揮し
ます。天ぷらもいいです。これが卵ですともう卵のなかで、キミしだいなんて言ってもだえております。これがビールに合わないわけがない。だって卵焼き好きってオヤジ世代に多い事は、マスターはよく知っています。季節がら、運動会や遠足のシーズンですが、子供たちのお弁当のおかずの残りもんで夕方ビールを楽しみにしている知人もおります。そのときのエースはちょっと残った卵焼きです。
さて、作り方は超簡単。材料は明石のタコでと言いたいところですが、普通に売られている真ダコでOK。卵はフワフワ感にこだわって、ささっと作ってみてください。タコだらけの卵焼き、これすべてひとりじめ。これにラガーで至福のひとときです。