興奮!塩ダレで食べる「しゃぶしゃぶ」
東京・赤坂にある「風と花」というお店に、“変わった食べ方をするしゃぶしゃぶ”があるそうだ。それは、「長崎豚」と「薩摩黒豚」を使った「豚しゃぶ」らしいのだが、なんでも“塩ダレ”につけて食べるというのである。
“塩ダレ”といえば、「焼き肉」の世界では“甘ダレ”“辛ダレ”とならび、立派に“タレ三本柱”の一角を担っているが、「しゃぶしゃぶ」の世界で登場することはめったにない。でも、よくよく考えてみれば、“網の上でジュウジュウ”のお肉に合うのだから、“鍋の中でヒラヒラ”のお肉にだって合うんじゃないか?とも思う。それに、ビールによく合いそうだ。ということで今回は、“塩ダレしゃぶしゃぶ”を味わうべく、赤坂へと行ってきました。
店内に入るなり、すぐ目に入ってくるのは、“いい感じ”のカウンター。その奥へと進むと、今度はテーブル席や、仕切りを降ろした個室風の席がズラリと並ぶ。で、さらに奥へと進むと、掘りごたつ式や、絨毯敷きの個室が全7部屋。どうやら、かなりスケールの大きいお店のようだ。
早速、私はウワサの「長崎豚と薩摩黒豚のしゃぶしゃぶ」を注文。15分ほどで、料理が到着。と、同時に、店員さんが「美味しい召し上がり方についてご説明させていただきます。まずは……」と、身振り手振りで食べ方を解説してくれた。それを要約すると、<1>ダシがグツグツしてきたら、まず野菜を入れる、<2>野菜の旨みが染み出たダシで、すだちと塩をベースとした塩ダレを薄める(塩ダレ3に対してダシ1の割合がベスト)、<3> いよいよ肉を投入、<4>塩ダレにたっぷり浸したのち、アフ、アフといいながら食べる、ということになるのだが、結論から申し上げる。「しゃぶしゃぶ」と“塩ダレ”は、チョー合う。
まず「長崎豚」。こちらは、筋肉と脂肪がキレイに層をなした“バラ肉”で、口にすると肉の脂がジュワッ、ジュワッ。が、そこに“塩ダレ”の味がやってきて、あっという間に口の中さっぱり。次のひと切れへの意欲もみなぎる。
さらに、「薩摩黒豚」はロースで、噛めば噛むほどに、特有の甘みと、ちょっと野性的な味に、塩ダレのすだちの酸味が広がり、すると、「ただちにラガーをお迎えせねばッ!」と大声で叫ぶものがいる(私です)。このときに飲むラガーは、こたえられない。しゃぶしゃぶ、塩ダレ、ラガーのコンビネーション。これはもう、“絶妙”としか言いようがありません。
ところで、「しゃぶしゃぶ」と“塩ダレ”の組み合わせは、いったいどのようにして誕生したのだろう?「もともと『しゃぶしゃぶ』はうちの人気メニューだったんですが、『夏でも美味しく食べたい!』というお客様の声を受け、いろいろ試した結果、完成したのが、すだちを使った“塩ダレ”だったんです。だから本当は暑い季節のために作ったものなんですよ(笑)。これが、今や季節を問わずご好評いただいてまして…」と料理長。
“お客さんへの愛情”が生んだ名作、“塩ダレしゃぶしゃぶ”。コレは絶対、みなさんにもお試しいただきたい。
風と花(かぜとはな)
東京都港区赤坂3-10-4
赤坂月世界ビルB1
03-3585-7550
月〜金曜 16:30〜23:30(L.O.22:30)
土曜・祝日 17:00〜23:00(L.O.22:00)
日曜
平均4,000円
ほとんど可
東京メトロ銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅より徒歩1分
東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩5分
「長崎の揚げかんぼこ(さつま揚げ)」や「馬刺し」「長崎皿うどん瓦焼き」など、九州地方のいろいろな郷土料理が味わえるお店。さらに、地鶏や地魚は、産地から直接空輸で届く。写真は、「長崎豚と薩摩黒豚のしゃぶしゃぶ」(1人前1,800円)と、長崎かんぼこの「おまかせ5種盛り合わせ」(1,200円)。