若狭


東京の中心で、“若狭”を味わう

 赤坂にある「若狭」に行った。ここは、ランチタイムには魚を中心とした日替わりの定食が、そして、ディナータイムには、店名の通り、福井県・若狭地方のさまざまな郷土料理が味わえるお店(ご主人は福井県から“ふくいブランド大使”にも任命されているそうです)。昼、夜ともに、多くのお客さんで賑わう人気店である。
 店構えは、いかにも“ザ・小料理屋”といった雰囲気の、清潔感と落ち着きのある佇まい。また、店前の黒板やホワイトボードには、その日の定食の内容や、季節ごとのおすすめメニューが手書きで書かれている。
 店内は、L字状のカウンターとテーブル席からなる、木の温もりを感じる居心地のいい空間。また、さすが“ふくいブランド大使”、壁には福井県で行われるイベントなどのポスターが貼られていたり、さらに、店内のさまざまなところに福井県の資料なども置かれている。
 で、メニューはというと、「福井の花らっきょ」や「へしこ焼き」(へしこ=鯖に塩を振って糠漬けにした若狭地方の伝統料理)、「おろしそば」、さらに、お客さんが必ずと言っていいほど〆に食べるという「棒寿司」、そして、“冬のご馳走”の代名詞「ぶりしゃぶ」などなど、福井県が全国に誇る“うまいもん”がズラリ並ぶ。そんな料理の数々を、東京の中心で、しかもラガーとともに味わえるのだから、多くのお客さんがこのお店を訪れるというのも頷ける。今回、「棒寿司」と「ぶりしゃぶ」をラガー片手にいただいて、その理由をしみじみ実感したのでありました。
 しかし、このお店の人気の秘訣は、どうやら“郷土料理”ばかりではない。というのも、お店の入り口の脇にある『当店はお客様の健康を考え安全食材の仕入れに奮闘努力致しております 店主』との直筆の貼り紙の通り、例えば野菜は知人の農家から化学肥料が一切使用されていないものを直接仕入れたりと、ご主人はホントに奮闘努力している。
 「お客様は、みなさん『野菜も美味しいね!』と言ってくれます。中には『野菜を食べに来ている』と言う方もいらっしゃいますよ(笑)。でも、そう言っていただけるのは嬉しいことです。安心して料理を召し上がっていただきながら、なおかつ季節感を味わってもらえればいちばんいいですね。」とご主人はにっこり。
 ちなみに、お客さんは、20代の人もいれば60代の人もいたりと、とにかく幅広いそうだ。それは多くの人が、食材だけでなく、そんなご主人の人柄にも“安心”しているからにちがいない。
 食材に対するこだわりと、お客さんへの愛情……。それが料理に加わって、福井ではなく、赤坂ならではの“若狭の味”になるのだろう。

赤坂 若狭(あかさか わかさ)

東京都港区赤坂2-18-2

03-3584-7599

月〜金曜 ランチ 11:00〜14:00
ディナー 17:00〜24:00

土曜・日曜・祝日

平均5,000円

ほとんど可

東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩6分
東京メトロ銀座線・南北線溜池山王駅より徒歩8分


福井県は若狭地方の郷土料理が味わえるお店。「ぶりしゃぶ」(2人前4,800円)や「棒寿司」(1,880円)、「へしこ焼き」(680円)、「福井の花らっきょう」(680円)などの福井の代表的なメニュー以外にも、「ゴーヤチャンプル若狭風」(680円)などのメニューも多数ご用意。また、日替わりのランチメニューも人気。
※「ぶりしゃぶ」は10月〜2月までのメニュー

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