うまい魚とご主人の人柄が、訪れる人を笑顔にさせる
「さかなやいさむ」は、新橋駅烏森口から徒歩5分ぐらいの“隠れ家”的なお店。ご主人の岡田勇さんは築地市場で20年以上働いていた正真正銘の元さかなやで、店内に貼られた手書きのメニューには、その日揚がった新鮮な魚介たちが軒並み名を連ねている。
珍しい名前もある。例えば「メカハーモニカ」。これはメカジキのヒレを動かす筋肉の部分のことで、見た目がハーモニカのように見えることからそう呼ばれるのだとか。
また「素魚(シロウオ)」。白魚(シラウオ)と色も形も大きさも似ていることから、同じ魚だと思われがちだが、「白魚」はシラウオ科で、「素魚」はハゼ科なのだそうだ。いろいろあるのだなあ。
そんな話を聞いているだけでも楽しかったのだが、さて、今回はご主人が考案したという人気メニュー「ワイン〆さば」をいただくことに。酢半分、白ワイン半分でしめられたさばは、今まで見たこともないぐらいの程よさ、美しさで、見ているだけでも喉がゴクリとなる。ラガーとの相性はいわずもがなだ。
さらに「鮪トロ炙り丼」も注文。表面を炙られたトロは噛むたびに脂がじんわりと滴り、酢飯と見事な連携プレイを見せていた。
ちなみに、食べている最中、私が「炙り加減がいいですね」と言うと、ご主人は「おう!俺は昔、溶接工もやってたからな!」と。
こんな人柄が、料理とラガーをよりおいしく感じさせてくれるのである。
さかなや いさむ
東京都港区新橋4-7-4 殿田ビル2F
03-3431-0612
17:00〜24:00L.O.
日曜・祝日
カード ほとんど可
5,000円〜
JR新橋駅より徒歩5分
毎朝6時には築地に出向き、ご主人自らその日の素材を選ぶ。海藤花(タコの卵)や氷下魚(コマイ)、ヒラメをはじめとした時期ごとのカラスミも魅力。お客さんのほとんどは、メニューを見ることなく“おまかせ”で注文するそうだ。