2009.07.08UP
お久しぶりです。こんにちは。
この時期は武蔵野美術大学の集中講義のため、中央線に週二回乗っています。ラッシュ時間ではないもののあまり座れないし、国分寺までは微妙に遠いのでなかなかしんどいです。そんなわけで窓の外を眺めてるときに中野駅であることに気がつきました。向かい側のホーム上で、新書(っぽく見える)が自動販売機の中に入ってる(売られてる)んですよ。いままでの、キオスク店舗のおばちゃんから見えるちょっと高い所でクルクル回る棚に文庫本が置いてある感じ。アレしか知らなかったので興味深く眺めました。

店員の手を煩わせることも風雨で損壊することもないし、万引リスクもゼロ。20種くらいの本の表紙が「ブラウズ」できる。タイトルや表紙のビジュアルが通りがかりの人の記憶に留まるかもしれない。良いことづくめです。
すぐにこれと同じ方法でCDを売ればいいのにと思い至りました。なんだかんだ言っても音楽を手に入れるためにはCDが現状では一番信用できる媒体です。CDが気軽に手に入るんだったら買う人はまだたくさんいます。当然ながら自動販売機ならインターネット通販より速いし。
しかし、むしろ強調したいのはそういう利便性よりも、音楽小売産業がいままでとても大事にしてきた「パッケージの中にあるコンテンツのプレミアム感」に感応する消費者が減ってきているのは事実で、そんな消費者に対応する売り方があってもいいじゃないかということです。DVDがコンビニで売られ始めたときに感じたある種の「味気なさ」は多分、もう問題では無くなってるんですね。価格面ではワンコイン・シングルなど今まで色んな試行がありましたが、自動販売機まで踏み込む発想は正直僕もタワーレコード時代には持てませんでした。
と、ここまで書いて軽く調べてみたら、埼玉や関西にCDの自動販売機がちらほらあるようです。この手の機械は店舗の閉店時間を補う補助的な役割のようですが、重要なのは店舗とは関係なく、駅などの人が集中するところに、音楽パッケージが買える場所が安定的に存在するということじゃないかと思います。そして個人的にはそれは手書きのポップなどの手作り感とは全く逆のキッチリした感じを演出することで、商品の信用度が上がっていくと思います。
扱う商材はもう全然売れ線オンリーでいいんじゃないかと思います。Perfumeとか。ただ「電車に乗る人」のリサーチを精密に行う必要はあると思います。時間帯で商品を切り替えられたりしたら下手な小売店より売れるかもしれません。日常の導線の中に音楽商品を置くことで、メガストアの存在価値も見直されるはずです。
