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2009.03.21UP

パッケージの緩やかな死

1回目がちょっと固いということだったので話し言葉で書いてみよう。

The BPAというアーティストが2月頭にリリースした『I Think We're Gonna Need A Bigger Boat』というアルバムのことを書きます。The BPAってのはFatboy SlimことNorman Cookの新しい別名で、全裸を晒したPVや"Fatboy Slimは引退だよ!"みたいなデマでUKの音楽シーンを騒がせてたので知ってる人は知ってると思います。中身は思いっきり歌です。例のやたら明るいサウンドに乗せて色んな人が歌いまくりです。こういう楽しそうな作品は聴いてるほうも楽しくなるので大好きです。オススメです。

さて前振りが長くなりましたが、僕が言いたいのは、おそらくこのアルバムについてググればたくさん出てくるだろう、参加アーティストがやたら濃いことや、内容のことじゃないです。実は輸入盤CDをさっき開けたんですが、レーベル面、CDの円盤の色々印刷してある面の印刷が、家のインクジェットプリンタでも使ったかと思えるくらいアレなんですよ。海外のCDの作りはまあ、昔からかなり荒いのは知ってますが、これは意味が違いますね。実際の売上の比率を考えると多分まだCDは大きな割合を占めてるはずだし、コスト面を考えても(ちゃんとした印刷をしてくれる)業者さんが印刷してるに決まってるんですが、「パッケージ、どうでもいいや」感がなんとなく伝わってくるんですよ。考え過ぎでしょうか。少なくともSkintレーベルの時はパッケージングにはもうちょっと凝ってたような気がします。

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念のため、別のCDをいくつか見直してみました。U2の『No Line On The Horizon』には同じ「どーでもいいんじゃね?」ニュアンスを感じてしまいました。Prodigyの『Invaders Must Die』にはまだ丁寧なアートワーク魂を感じます。最近出た国内アーティストのCDは見た範囲では全く変わってない感じです。

ジャケット写真の重要性はダウンロード販売でも変わらないだろう、というのは時々見かける議論ですが、 昔と違って円盤だけ持ち歩くなんてことも無くなってしまったし、レーベルデザインの重要性はもしかしたら速やかに忘れられてしまうかもしれないですね。

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竹中直純
レコミュニとディジティミニミの代表取締役。デジスタ・キュレーター。BCCKSと未来検索ブラジル取締役。実は前タワレコ取締役兼CTO。
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