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2010.01.12UP

カタログとカタログ外の名演の話

今までの原稿を読み返していたら、
去年の今頃はザ・バンドを重点的に聴いていたそうだ。
今年はと言うとズバリ、クラフトワークのBOX「The Catalogue」であります。

毎度ばかばかしい話を一席。

あっ、まずは新年明けましておめでとうございます(笑)。
さてさて以前にも話しましたがクラフトワークのBOXを知人に頼んで
予約していたのですが、去年の12月の中旬ようやく納品されました!
第一声は「でかっ(笑)!」でした。
アナログ盤サイズの外寸で厚みが4㎝強なのです。
そのズシリとくる重みに期待を膨らませつつも年末恒例の忙しさのために
時折、箱を開けては眺めて生唾を飲むという嬉しくも苦しい日々でした。

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「The Catalogue」

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「The Catalogue」全貌

しかしながら辛抱たまらず年末に仕事に向かうカーステで聴き始めたところ
(普段は車での移動時間が大切な予習・復習時間なのです。)
驚くほど音がクリアーになっていて我がパンダの非力な純正スピーカーでも、
ムーグやアープといったヴィンテージシンセの音色の隅々まで再生されているのです。
クリアーというのは音色面だけではなく、
位相面というか、とにかく分離が異常に良いのです。
音の解像度が上がったと言う方が伝わりやすいでしょうか。
ミックスが違うのではないかと疑うほどの出来の良さで、
気がつけば毎日、別アルバムに手を出し全アルバムを年末までに聴く始末(笑)。
個人的には旧「エレクトリック・カフェ」の「テクノ・ポップ」が良かったです。
と言うのも今までは、それまでの作品に比べて音色面で初デジタル化された本作が
(好きな曲ばかりなのにも関わらず)いまいち馴染めなかったのですが
今回のバージョンは音が太くて且つ聴きやすい印象です。
まぁ、どのアルバムもマニアであればあるほど溜め息が出る仕事ぶりだと思います。

しかしこれだけ出来が良いと、このBOXにも収録されている「The Mix」の時の様に、
この先10年はこれだけしか発売されないのではないかと不安になります(笑)。
ちなみにこのアルバム「The Mix」はそれ以前の名曲をまさにミックスし直した作品ですが、
よ~~く考えて下さい。多くの作品は80年代以前のもので
「アウトバーン」に至っては74年発売の作品ですから。
つまりコンピューターはおろかMIDI規格もない頃のもので
まずはそれら手弾きの音源を当時はシンクラビアに置き換える作業だったそうで、
これが結局彼らの90年代唯一の新譜だったのです。
しかしこの作業から現在に至る彼らのツアーの布石が作られたのでしょう。
近年はツアーにも積極的でかなりの数をこなしてるみたいですね。
残念ながら現在はオリジナル・メンバーはラルフ・ヒュッターのみのようですが。

さてさてこの意欲的なBOXですが「アウトバーン」から「ツールド・フランス」までで
未だ彼らのディコグラフィティーから外されている初期3枚が省かれているのです。
思えば本人達は一度も正式にCDフォーマットでこれらをリリースしてないのです。
僕は個人的に3枚目の「ラルフ&フローリアン」に相当影響を受けています。

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ラルフ&フローリアン

まだポップスとの接点はないのですが実験あるいは電子音楽から少し距離を置き始めた
この作品ではスティール・ギターの響きが大きくフィーチャーされているのです!
「アナナス・シンフォニー」と題された曲を聴いたのは、僕がイーノの「アポロ」を
聴いたのとほぼ同時期で少なからず自分の指針になりました。
スティール・ギターの名演を選曲するなんて際は必ず選んでました。

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R&F写真

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なんとスティールが!

しかしながらこれらの作品(ほぼ海賊盤)は音質面では劣悪な状態な上に
現在では入手困難なものがあり中古市場でも不当に(あるいは正当に?)値段がつり上げられています。
巷の噂(ファンの勝手な希望的観測とも言えますが)では
この初期三部作をミックスし直した「The Mix 2」が次の作品だとか。

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こちらもほぼ海賊のライブ盤

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1st&2nd どっちがどっち(笑)

、、、聴いてみたいがどれだけ待つ事になるやら(笑)。
まぁ、生真面目すぎる彼らの丁寧な手仕事を気長に待つ事にします。
、、、ファンですから(笑)。

あっ!「The Catalogue」は今まで同様ドイツ語盤もある!
「モデル」はドイツ語盤の方が聴きたいな(泣)。
バラでも良いから買おうかな、、、。
、、、ファンですから(笑泣)。


高田漣

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明けましておめでとうございました。

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高田漣(ミュージシャン)
1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田渡の長男として生まれる。14歳からギターを始め、17歳で、父親の旧友でもあるシンガーソングライター・西岡恭三のアルバムでセッション・デビューを果たす。現在は、スティール・ギターをはじめとするマルチ弦楽器奏者として細野晴臣、高橋幸宏、ハナレグミ、アン・サリー、畠山美由紀、Human Audio Spongeなどのレコーディングやライヴで活躍中。ソロとしても今までに5枚のアルバムをリリース。2008年には、高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の6人で「pupa」を結成し、デビュー・アルバム『floating pupa』を発表している。同年、崔洋一監督によるショートフィルム「ダイコン」(小泉今日子主演)の音楽を担当。
【official web site】 http://www.tone.jp
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