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2009.11.30UP

アーバン・アートの秋到来―東京・大阪でのエキシビジョンとニック・ウォーカー来日―

 芸術の秋、だからというわけでもないだろうが、この11月から12月上旬、気になるアーバン・アート展が東京と大阪で開催されている。

 大阪の浜崎健立現代美術館(通称レッド・ギャラリー)では、イギリスの若手アーティストのPROLE(プロール)の新作を中心に、バンクシーやニック・ウォーカー、ジェイミー・リードの作品を中心としたアーバン・アート展(12月いっぱい)が開催されている。今年3月に初めて同ギャラリーが企画したアーバン・グラフィティ・アート展でブレイクしたのがこのプロールで、世界に先駆けての新作展というから興味深い。
 
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 展示写真をご覧いただければ分かるように、プロールの作品はとにかくキャッチーでポップ。今回の新作は、3月に最も評判の良かったオードリー・ヘップバーンをモチーフにしたシリーズ第2弾『The Mean Reds..』(赤ですが、何か?)、ケイト・モスとCOKEを掛けてパロディにした『Kate Classic』、ジェイミー・リードがデザインしたセックス・ピストルズのオリジナル・アルバムのパロディ『NEVER MIND THE BANKERS WHERE'S THE money gone』(笑)と、今回も傑作揃いだ。

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 この他にもアンディ・ウォーホル作のヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアルバム・カヴァーをモチーフにし『done to death』もクールで、この作品はサイズがLPジャケットと同じというのも洒落ている。

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 そんなプロールだけに、イギリス本国でもようやくアート・ディーラーやギャラリスト達の間で話題になり始めてきたようだ。これはたまたま先日届いた案内メールで知ったのだが、この11月20日から12月10日にロンドンはオックスフォード・サーカスにあるイーストキャッスル・ハウスで開催されるエキシビジョン『THE LOCK UP』に、プロールの作品もフィーチャーされている。このエキシビジョンの主催者は、もともとジェイミー・リードやゴールディーを手掛けてきた有名なディーラーだけに、彼が今後プロールをどう育てていくのか、今後の動向が楽しみになってきた。

  また、東京では恵比寿のTime Outギャラリー(Liquid Room 2F)で、『CLOSE ENCOUNTERS―未知との遭遇―』と 題したアーバン・アート展が11月末まで開催された。ロンドンのアダプタ・ギャ ラリーの所有作品をそのまま東京に持ち込んだ特別展で、D*Face、サイクロップ ス、マット・スモール、シックボーイ等、計8アーティストのオリジナル・キャ ンバスやボード作品、エディション・プリントなどが展示販売されているのだ が、どの作品も質が高く、UKストリート・アートの今を伝えるグループ展とし て見応えがある。このグループ展、12月5日からは大阪のアメリカ村三角公園に あるクラブ、トライアングルで巡回展示される予定なので、近くの方はぜひチェックして欲しい。

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D*Face

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D*Face

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サイクロップス

 個人的なお薦めはD*Face、サイクロップス、マット・スモール等で、UKストリート・アートに興味のある人は必見だろう。

 ところで、バンクシーと並ぶUKグラフィティ・アート界の大御所、ニック・ウォーカーが11月18日に来日し、23日までの6日間に亘り、東京と大阪でストリート・ペインティング(グラフィティ用語では、Bomb=ボムと呼ぶ)を行ない、21日には代官山のクラブUNITで、同郷ブリストルの友人DJ、クラスト、DIEが出演したイベント『DRUM & BASS SESSIONS 2009』で、ライヴ・ペインティングを行なった。

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ニック・ウォーカー in Kyoto

 この模様と大阪・東京でのストリート・ボムのレポートは、たっぷりの写真と共に週明けすぐに紹介するのでお楽しみに!

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 まずは一点、恵比寿のリキッドルーム正面に描いた『The Morning After Tokyo(額縁スペシャル・バージョン)』の写真をご覧下さい。

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ニック・ウォーカーのサイン

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保科好宏
(ロック評論家/コーディネイター)
長野県須坂市出身。著書に『ロック人名辞典』(共著/音楽之友社)『ザ・フー・ファイル』(監修/シンコー・ミュージック)などがある。趣味はロックと現代アート。
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