Tune In Nelson Super Project

PROFILE
山下達郎"Performance '98〜'99"サポート・メンバーが意気投合し結成。メンバーは土岐英史(Sax)、三谷泰弘(Vo)、国分友里恵(Vo)、佐々木久美(Vo、Organ)、佐橋佳幸(G、Vo)、難波弘之(Key)、重実徹(Key)、伊藤広規(Ba)、青山純(Dr)の9名。同ツアー終了後、2002年にオリジナル・アルバム『Nelson Magic』を発表。マイペースながら継続的な活動を行っている。

Nelson Super Project『Nelson Motown +』
Nelson Super Project『Nelson Motown +』
UICZ-4185 2008年10月29日発売
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NOTES
タイトル写真左から、青山、佐々木、伊藤、国分、三谷(敬称略)。

(※4)“夜を追いかけて”、“Have A Good Time”


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リレーションシップが生み出す音楽
お子さんをレコーディングに参加させるのはよくあるんですか?
青山:いやいやないでしょう。たぶん初めてじゃない?
佐々木:ウチはよく使いますけどね(笑)。
青山:あ、そうなんだ。だから現場に慣れてたんだね。こういうお母さんを見て育ってるから。
伊藤:だって俺なんか(佐々木)久美ちゃんとこの娘さんに「そこは直さないほうが良いよ」とか言われちゃって。まったく、なかなかのもんですよ(笑)。
青山:遺伝だ。
佐々木:(苦笑)
歌はもちろん楽器のソロもけっこう入っていますよね。今日はいらっしゃってませんけど、土岐さんのサックス・ソロとか。そこもファンにとっては嬉しいですね。
三谷:それはもうだってこのメンバーなので。自然な流れでそうなりますよ。
青山:ソロは佐橋(佳幸/g)くんが一緒にやれない曲もあったけど。うちには神様(土岐)がいるんで。やれるときは1日で4曲くらい続けてやったときもあったかな。
三谷:歌とコーラスの関係と一緒で、歌と楽器じゃなくて、歌とコーラスと楽器で一つって考えてるところがあるから。楽器陣も単なる歌モノのバックっていう気持ちでは臨んでないと思うし。もちろん歌を活かすつもりではいてくれてるんだけど、そこにプラス面白味を意識してくれていると思うし。
国分:ソロも曲の中の大切な1シーンって言う感じじゃないかな。
青山:土岐さんのソロなんか、神様が降りて来てみんなでウワーって拍手して聴いてるみたいな(笑)。あと“I Heard It Through The Grapevine”のときは、土岐さんが途中で「間奏はテンポを速くしてフリーにしちゃおう」とか言ってくれてすごく楽しかった。
三谷:だから聴いてくれる人も、ボーカルだけじゃないすべてのパーツ…みんなが出している一つ一つの音を楽しんでくれたら嬉しいですよね。
オリジナルの2曲(※4)もモータウンと並んで違和感のないものに仕上がってますね。
三谷:そう。それがいちばん難しかったところで。事前の話し合いでも、オリジナルはどうしよう?ってところが、いちばん見えづらかったからね。
青山:でも出来上がったオリジナルも、そのままモータウンだって言ってもいけちゃうようなものに仕上がったよ。
国分:ミタリンの書いた曲も、タンタンタン、タンタンタタンっていうモータウンのリズム使ってて。
青山:あれ、良いよ!
三谷:モータウンの持ってる空気感を崩さずに我々の世界観をオリジナル曲でも出せたのはすごい良かった。さすがこのメンバーだからこそだなって…誰も言ってくれないんで自画自賛ですけど(笑)。
では、今回アルバム制作を通して、モータウンに関して改めて感じたことなどありますか?
国分:モータウンはすべてがヒットチューンだというのが一番大きい。最初から良い曲に決まってるっていう。
青山:歌詞がわかんなくてもついつい口ずさんじゃうような、そういうのが全曲を通してあるよね。
三谷:あと、歴史とか時代の変化に耐えうる何かを持っている。時代ごとに、その時代に合ったヒット曲があって。でもモータウンってどの時代でも聴けちゃう普遍性を持っていて。今こうして演奏してみて、みんなが同じように「良いね」って言える強さ。マジックがあるんですよね。
伊藤:でも良い曲だからこそ、演奏して本当に良い曲に聴こえるかどうか。そこが、やるにあたってのいちばんの不安でもあったんだけど…。
佐々木:でもモータウンってさ、今の流行りもののような、打ち込みのオケがあってそれを売れてる大物のシンガーが歌うみたいなのとは訳が違って。オケも含めてすべてがあって、それで初めてモータウンだから。そこがすごいところだと思うし、そこんところをイジっていくのはやっぱり難しいよ。
伊藤:外国の曲のカバーの場合、日本人はノリがないからどうしても嘘くさくなる。だからもう、僕らはノリノリでやろうっていう感じで。
青山:そのノリって言うのも楽屋のコミュニケーションとか人間関係も含めてのことで。それが良ければノリノリになれるんですよ。
佐々木:日本人はみんなマジメ過ぎるんじゃない?いやマジメはいいんだけど…。
伊藤:そっくりに真似ようとするあまり、どんどん離れて行ってしまうんだね。
国分:消化してないんだよね。やっぱり自分のものにしなきゃ。私たちみたいに(笑)。
三谷:そのノリを出せたのは、僕らの相性と言うか、あうんの呼吸みたいなもんで。自分たちの演奏をあとで聴いて思ったんだけど、誰かのフレーズとかニュアンスみたいなものをみんながすごくよく聴いてて、それに対して即座に反応してくるんですよね。1曲の中でも、そういうコール&レスポンスみたいな瞬間がすごくたくさんあったし。
伊藤:俺らの会話と一緒ですよ。
三谷:有機的な絡みって言うのかな。1個1個がバラバラに演奏していたらこうは出来ないし、みんなぎりぎりのいいところで踏みとどまってくれるのが良いんだよね。
国分:いいバランス感覚がある。これはもう理屈じゃない。
次作はぜひStax Recordsを取り上げてほしいです。
青山:おー!
佐々木:スタックスいいねー。
三谷:ぜひチャンスがあれば。
国分:やってみたいね。
伊藤:でもまた選曲に困りそう(苦笑)。
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