「かけるのは80年代のロック。当時僕は学生だったのですが、青春時代によく聴いたロックを流す店をやりたかったので」と語るのは、「ネバーランド」のマスター、岸弘二さん。かつてはミュージシャンとして活動していたが、「いい音楽といい酒がある、自分が通いたいバーを作りたい」と、99年にこの店をオープンした。当時のロックバーといえば、70年代ロックをプレイする店が主流。そのため、バカにする声は少なくなかったという。しかし時代は変わり、80年代ロックにこだわるバーは続々と誕生。今や80年代の音楽は、TVCMに起用されたり、コンピレーションCDが発売されるなど、多くの人々を魅了し続けているのだ。
「80年代ロックって、へヴィメタルとニューウェーブが同居していたり、ベストヒットUSAのチャートにイギリスの音楽が入っていたりと、ものすごくおもしろかったんですよ。ちょうど今の働きざかりの世代が、僕と同様に、若い頃に聞いていた音楽。だからうちにきて、懐かしんだり、涙するお客様が多いんです」とマスター。ニルヴァーナやTOTO、ヴァン・ヘイレン、パワーステーション、U2…。80年代を中心に、70年代から現代までのロックがプレイされる同店は、その時代に思いを馳せるゲスト達で連夜賑わっている。
カウンターにはドアーズのジム・モリスンや、AC/DCのアンガス・ヤングのギターのオブジェ、KISSの灰皿などが置かれ、店内にはマスターのエレキギターが飾られている。そんなロックフリークの琴線に触れるグッズの数々も魅力のひとつ。ロック少年やロック少女に戻ったようにワクワクするような瞬間が、この店には待っている。
取材・文/高橋かおり 写真/田頭真理子
1.ウッディ調の温かみのある店内。マスターは、自由が丘の音楽や映画イベントのプロデューサーとしても活躍するだけあり、持ち寄りの邦楽CDをかける「じゃぱにーずあーてぃすとぱ~てぃ~」やショートムーヴィー鑑賞会など、楽しい店内イベントも多数開催している。
2.ユニークな形のテーブルは、向かい合った時に目線が合いすぎず、リラックスできるようにとハンドメイドされたもの。
3.バックバーには、マスター自身が「どのぐらいあるか分からない」というほど大量のCDとDVDが収納されている。もちろんリクエストもOK。
4.カウンターに並べられたロックオブジェ。
5.フードはつまみが中心。パルメザンチーズとスパイスを加え、缶ごと温めた「オイルサーディンの缶かん焼き」840円は、男のキャンプ料理のようなメニュー。柚子胡椒とともに食べると、「ハイネケン」の生735円が進む!
Neverland
東京都世田谷区奥沢5-28-15 昇栄ビル204
03-3721-5444
20:00~翌4:00
日(月曜が祝日の場合は日曜営業、月曜休)
チャージ525円、ハートランド樽生735円、ポップコーン525円、ドライいちじく+クリームチーズ630円、ひとくちサラミ525円など


