“バオバブ”という木をご存知だろうか。アフリカやマダガスカルなどに生息する、摩訶不思議な形の巨木。アフリカでは村の中心にバオバブの木があり、人々が集って、歌ったり踊ったりするコミュニケーションの場となっているという。
「Bar BaoBab」は、そんなアフリカの村を思わせるアットホームな雰囲気に、新宿三丁目のディープな空気がミックスされたソウルバーだ。幅広い年代の人々が夜な夜な集い、酒と音楽の力でつながっていく。
漆喰の壁に囲まれ、ヒョウ柄をあしらった椅子に腰掛けながら、竹で覆われた天井を見上げる。壁に飾られているのは、西アフリカの伝統楽器“ジャンベ”やブラックミュージックをモチーフにしたアート。プレーヤーからは、1970年代~80年代のソウルやR&Bが流れてくる。今、自分がどこにいるのか、現代は一体どの時代なのか。現実から離れ、トリップしていく感覚が心地よい。
「この時代のブラックミュージックが好き。音質とグルーヴ感がたまらないんです」と話すのは、店のオーナーでもあるDJ.ooki氏。「CDよりもレコードの方が音がやわらかいから」とアナログの音にこだわり、2000枚を超えるレコードを操る。メジャーからマニアックまで、曲のリクエストもOK。気さくなスタッフと、ソウル談義に花を咲かせるのも楽しいだろう。
また不定期でディスコイベントも開催。ライブではブラックミュージックの生演奏を間近で楽しめ、ディスコイベントでは個性的な選曲で深夜遅くまで盛り上がる。
酒と音楽が主役のバーとはいえ、料理も侮れない。タジンやクスクスなどのアフリカ料理をはじめ、生地から手作りのピザや自家製ソウルフード、週末限定のスイーツなど、女性の心を捉える料理が揃っている。ハイネケンビールや30種類以上のラム、南アフリカ産のワインなどとともに味わいながら、バオバブの木の下でひとときの宴を楽しみたい。
取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子
1.アフリカをイメージした内装は、スタッフによる手づくり。女性だけでも入りやすくつい長居してしまう、温かな雰囲気が魅力だ。
2.テーブルの上には、小さな楽器が置かれている。お客さんも楽器を手に取り、ライブ演奏やレコードに合わせてリズムを奏でる。
3.キリン黒生とハイネケンの「ハーフ&ハーフ」650円。モロッコ料理の「牛スジのタジン」1050円には、ライスまたはクスクスが付く。
4.店のオーナー、DJ.ooki氏。
5.新宿・末広通りからさらに一本入った細い路地にある。周辺にはジャズ、ロック、シャンソン、ラテンなど多彩な音楽を扱う店が多い。
Bar BaoBab
東京都新宿区新宿3-10-7 馬酔木ビル2F
03-5368-0636
19:00~翌5:00、日19:00~0:00
無休
チャージはイベントによって異なる


