
南佳孝オフィシャルサイト
http://www.minamiyoshitaka.com/

ユニバーサル ミュージック / MILESTONE CROWDS UMCC-1008 ¥3,000円(税込)
—新アルバム「ボクのこころ」(全14曲、南さんのアーカイブから12曲、そして秋元康さん作詞の新曲、『Chega de Saudade』が最後に入っている)のレコーディングはどうでしたか?
YM: レコーディングは吉田さんとディレクターの佐野さん、僕以外は全員ブラジル人。最初はすごく大変だろうなって思っていたけど吉田さんが何十回も行っているんで。彼は、ブラジルでも信頼の厚い人だし、だから、助かっちゃったね。コーディネーターとかも全部問題なかった。『Chega de Saudade』(邦題は『想いあふれて』)は、1958年にリオでラジオ局から流れた、ボサ・ノヴァっていうほんとの一番最初の曲。ヴィニシウス・ヂ・モライス作詞、アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲、ジョアン・ジルベルトが唄い、これからやっぱり始まったわけだから。それでジョビンのお孫さんのダニエルの家でレコーディングも出来て嬉しかったね。あー自分はこの曲を歌いに来たんだって、ほんと、ボサ・ノヴァ好きになってよかったなと思って。何で本当にここにいられるんだろうみたいなさ。

—じわっときたわけですね。
YM:ダニエルがまたシャイなヤツで、スタジオでピアノを弾くのが嫌いらしく彼の家が青山の一等地にあるマンションみたいなところでね、そこがスタジオになっていてリラックスして唄えた。全部終わったときに、「ビバ・ボサ・ノヴァ!」って(笑)。
—今回は『Chega de Saudade』もそうですが、『モンロー・ウォーク』(『Bate Cal_ada 』)と『スローなブギにしてくれ』(『Esta Vida é Um Boogie Lento』)をポルトガル語で歌っていますが、ポルトガル語で歌うってどうでしたか?
YM: 詞を英語にまず訳して、向こうに送って。ジョアン・ドナートっていうピアニスト兼アレンジャーの弟さんがポルトガル語に訳してくれて、最初はアレンジャーの人と2人に歌ってもらったけど、でも、最初は「どうやって歌うの?(笑)」。で、レコーディングが始まるとミキサーのまだ若いやつがさ、「わあ、違う」って。その発音だと違う意味になっちゃうと言われて。こっちはそんなこと言われても、困っちゃって、発音全部直されました。向こうは絶対譲りませんしね(笑)。でも、僕は自分の書いた曲がポルトガル語で出来て行くのが何か嬉しくて全然OKだった。
—ところで、南さんは、どんな感じで作曲していくのですか?
YK:自分はメロディ人間なので、「ああ、これいいフレーズだな」とか何かそういうのがあるわけよ。やっぱりラララとか、口笛とかスキャットとか大好きで、それでストックしていく。録音機の中にさ。で、それを1週間たって聞いてみて、ああ、これは捨て、これ捨て、あ、これはいいかも、これ捨て、とかいって、1カ月ぐらいたまって、そういうふうにやっていくと、「これ、何か言いたがってる」と(笑)。すると、主人公がいて、何かこうエモーションがあってとか、やっぱりこう、メロディが持ってる映像っていうのがあって、映画のワンシーンのように浮かんでくる。


