サマーミュージック大特集! 南佳孝イン・リオ・デ・ジャネイロ
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1950年東京都大田区生まれ。小学校の頃より兄、姉の影響でスタンダードナンバーやポップスに親しむ。ビートルズではポール・マッカートニーのファンだった。高校のときアントニオ・カルロス・ジョビンの『ワン・ノート・サンバ』を聴いて以来のブラジル音楽ファン。73年「摩天楼のヒロイン」でデビュー。
南佳孝オフィシャルサイト
http://www.minamiyoshitaka.com/

ALBUM

「ボクのこころ〜Meu Coração(メウ・コラソン)」
ユニバーサル ミュージック / MILESTONE CROWDS UMCC-1008 ¥3,000円(税込)

『モンロー・ウォーク』クリックして試聴
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『Route134』クリックして試聴
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『Esta Vida é Um Boogie Lento (スローなブギにしてくれ) 』クリックして試聴
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ブラジルでリメイク!
『モンロー・ウォーク』も
『スローなブギにしてくれ』も
ポルトガル語で歌ってみました。
写真:堀清英(人物)

 南佳孝さんの『モンロー・ウォーク』がヒットしたのは1979年(昭和54年)のこと。インベーダーゲームが流行し、ソニーがウォークマンを発売した年だ。この年、南さんは雑誌『POPEYE』に「高校の頃からずっと、ぼくはブラジリアン・サウンドに首ったけ!」というタイトルで、アントニオ・カルロス・ジョビンの『ワン・ノート・サンバ』がきっかけで好きになったことやジョアン・ジルベルト、バーデン・パウエルの魅力を書き綴り、お気に入りの20枚のアルバムを紹介し、『ぼくも地球の裏側から発信されるそれらの音楽にますます熱い視線を注いでいこうと思う』と締めていた。そのとき南さんは4枚目のアルバム「SPEAK LOW」を発表したばかりでもあった。
 当時、六本木にはサンバ・クラブ<ホット・コロッケ>というブラジル音楽をライブ(ブラジル人4人組SOM BRAZIL4というバンドが人気だった)で聴ける話題のお店があった。ピニャコラーダなんかを飲みパーカッシブなリズムは今思い出してもワクワクする、新しい夏の気分だった。
 2008年夏、南佳孝さんはデビューして35回目の夏を迎えた。そしてこの夏はちょっと特別な夏だ。それは、ブラジルで初めて全14曲レコーディングしたアルバム「ボクのこころ」がリリースされたからだ。昨日も波乗りしてきたという南さんに、茅ヶ崎の自宅の近くのカフェでインタビューした。
音で通じ合うのって、いいよね。これでブラジルと接点ができたかな。

—今回ブラジルは何度目ですか?

南佳孝氏(YM):雑誌『BRUTUS』の取材で93年に行って、そのときはアントニオ・カルロス・ジョビンにお会い出来て、その次の年1人で行って。だから、今回は3回目かな。

—レコーディングすることになったきっかけは?

YM:まず、吉田和雄さんという僕のボサ・ノヴァのお師匠さんがいて、彼はドラム演奏者でブラジル音楽の第1人者。初めて見たとき、このドラムはすごいと思った。ビート感がもうブラジル人というか、それで何かちょっと教えてもらいたいって言って、それからバンドを一緒に組んでライブをやるようになってね。それで一昨年アルバム『Bossa Alegre』を出したんですよ。で、今年になって、今年はボサ・ノヴァ生誕50周年ということもあって、「出来たらいいね」なんて話していたら「南佳孝がブラジルでボサ・ノヴァやるんだったら面白い」って言ってくれたところがあって、それでトントン拍子でやることになり、吉田さんのプロデュースで5月にリオでレコーディングしてきました。

※1 吉田和雄氏(Dr、プロデューサー。74年にスピック&スパンを結成。ブラジル音楽では日本の第1人者であり日本とブラジルとの橋渡し役でもありブラジル音楽を日本に広めた功労者。小野リサ・シャラ・ジョイス・トニーニョルタ・ジョンドナート等のプロデューサー)

—南さんのブラジル音楽はどんなイメージですか?

YM:サンバは、ピンガを飲んで、何ていうか、労働者階級で、オラが一番のサンバ・カーニバルに出るみたいな感じかな。で、ボサ・ノヴァはそれとは違ってリオに50年代の終わりか60年代ぐらいにマンションがたくさんできてさ、その中で坊っちゃん・お嬢ちゃんたちがこう、新しい何かをつくろうっていう…、ボッサ(新しい)だから。で、<ヴィニシウス・ヂ・モライス・バー>っていう、イパネマに『イパネマの娘』が生まれたっていう、お店が今でもあるわけ。これは本当らしいんだけど、いつも歩いてくるかわいい女のコを、詩人のヴィニシウス・ヂ・モライスと、アントニオ・カルロス・ジョビンが見ていてね。10幾つの、そのコがタバコをお父さんのために買いに来るその姿が、そよ風に乗って、やわらかい感じで帰っていく。そのリズム、それが、やっぱりサンバの母体なんだけど、ボサ・ノヴァはもっと軽く軽くソフィスティケートされた都会のリズムだね。


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