大人のロックフェスティバル2008 SPECIAL 世界のロックフェス

誰しも、一度は行ってみたいと思っているロックフェスがあるのではないだろうか? また、近年のフェスティバルブームも相まって、どこに行っていいものか迷うのも事実。 そこで、ミュージシャン、音楽評論家、音楽関係者など、世界各地のロックフェスに参加している常連に、コレはおすすめ! と感じたフェスティバルを挙げてもらった。今後のフェス選びの参考にしていただきたい。
取材・文=翔ブラザース

Festival de la Bahia

場所:ブラジル/サルバドール
開催日:2月
規模:不明

“ブラジルのカーニバル”と聞くとたいていはリオのサンバを思い浮かべるかもしれませんが、バイーア州のカーニバルはサンバではなくポップスやロックも含めた音楽祭。かなり広範囲の街中を通行止めにして、動くステージ(トリオと呼ばれるアメリカのコンボイみたいにバカデカいトラック)が次から次へとやってきて、スーパースター級も含めてライブしまくって、観衆が朝方まで踊り狂う…という大変アツい、エネルギッシュすぎるイベントです。ノンストップで地球の裏まで一気に行った(30時間くらいかかる)上、ホテルが街のド真ん中だったから、朝10時くらいから翌朝7時くらいまで爆音が鳴り止まない一週間が続いて、病気になったことが忘れられません。とっても楽しいヨ。

井上浩一(ソニー・ミュージック)
ソニー・ミュージックで、海外輸入盤のマーケティングを担当。常に世界中の音楽に目を光らせ、さまざまな音楽を日本に紹介している。本フェスは'90年代前半に訪れる。

SXSW

場所:アメリカ/テキサス
開催日:3月中旬('08年は3/15)
規模:約1万5000人〜3万人
HP:http://sxsw-asia.com

テキサスに着き、フェスの街に到着すると街中が人であふれ、刺激的な音楽に満ちていました。日本にもMINAMI WHEELなどSXSWを手本にしたフェスがありますが、人種の違いのせいか、この街の雰囲気は格段に熱かった。夜に何軒かバーをハシゴし、その日に出演していたバンドを観たら、どれも個性的なサウンドで、聴いたことのない音楽でした。PE'Zの2006年のアメリカツアーは、SXSWから始まったのですが、会場のライブまでに1日余裕があったので、十八番のストリートライブを行い、お客さんからも多くの拍手をもらって自信がつきました。会場のライブも結果的にはよいもので、その後のツアーも成功に終えられました。また近い将来このSXSWに参加できることを願っています。

Ohyama "B.M.W" Wataru(PE'Z)
'02年ミニアルバム『Akatsuki』でメジャーデビュー。7月9日(水)にボーカルを迎えたpe'zmokuとしてミニアルバム『ギャロップ』を発売。http://www.worldapart.co.jp

COACHELLA
COACHELLA

場所:アメリカ/カリフォルニア
開催日:4月末('08年は4/25〜27)
規模:約6万8000人
HP:http://www.coachella.com

L.A.から車で2〜3時間ほどの広大な野外で行われ、近年は訪れること自体がステータスになっている3日連続開催の野外ビッグフェス。新進気鋭のアーティストやサプライズアーティスト(昨年は復活したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、今年は直前でプリンスが追加決定)が登場し、世界中のフェスマニアが動向を見守っている。西海岸特有の温暖な気候からくる快適な環境は、世界のフェスでもトップクラス。一面芝生のため、裸足で行動する来場者も多々おり、ステージ間の移動距離も少なく、自然体で楽しめるのでストレスレスです。また、特筆すべきはやはりアートとミュージックの融合。世界中のフェスの造形物を創作しているアート集団が作るアートは必見です。

坂口和義(クリエイティブマン・プロダクション)
8月9日(土)・10(日)開催の都市型フェスティバル、SUMMER SONIC 08をオーガナイズするクリエイティブマン・プロダクションにて宣伝を担当。http://www.summersonic.com

TIBETAN FREEDOM CONCERT
TIBETAN FREEDOM CONCERT

場所:アメリカ/サンフランシスコほか
開催日:6月
規模:約10万人

ビースティ・ボーイズのアダム・ヤウクが中心となり、1996年のサンフランシスコを皮切りに計4回開催されたチベタン・フリーダム・コンサートは、とてもピースフルな“政治的”野外フェスだった。ビースティーズ、レッチリ、フージーズ、U2ら大物たちのライブを楽しみつつ、彼らの真剣なスピーチや場内でのワークショップ、グッズを買うと付いてくるブックレットなどを通じて、現在も解決していないチベット問題を音楽ファンに、そして世界に知らしめた、という意味で。そういえばミュージシャンと観客がチベットについて立ち話をする光景を何度も目にしたっけ。フェス特有の混乱がなかったのも、そこが“自由”を考える場だったからだと思うのだ。

染野芳輝(音楽ライター)
初の海外取材がビースティ・ボーイズで、その後もこれまで開催された「チベタン・フリーダム・コンサート」には毎回訪れる音楽ライター。洋邦問わず取材活動を行っている。

WARPED TOUR
WARPED TOUR

場所:アメリカ/ポモナほか、アメリカ、カナダの46都市
開催日:6月〜8月('08年は6/20〜8/17)
規模:約1万人〜3万人
HP:http://www.warpedtour.com/warpedtour/index.asp

ほんまに素敵なツアーで、日本でやるフェスとはまた全然違う良さがありました。参加してる100以上のバンドが毎日移動してて、とにかく大移動。出演者も全然気取ってなくて、フィッシュボーンとも一緒だったんですけど、「おぉー君たちのことよく話は聞いてるよ!どう?楽しい?今日ライブ見に行くねー」みたいに話かけてくれるんです。すんごい素敵。友達になったバンドのライブを行き交ったり、物販が隣になれば、お互い来るお客さんに「このバンドいいんだよー」って薦めあったり、そんな素敵な出会いをいっぱいしたから、今年もそんな出会いを繋がりに変えていこうと思います。昨年はたった10日やったけど、今年は2か月。また色んなことあるんやろうけど、楽しんでやろうと思います!

とみ(オレスカバンド)
大阪在住の女性6人組スカロックバンド。2006年7月にデビュー。彼女たちが主演の映画「Lock and Roll Forever」が今秋全米で公開予定(日本公開は'09年春予定)。

SONAR
SONAR

場所:スペイン/バルセロナ
開催日:6月中旬('08年は6/19〜21)
規模:約10万人
HP:http://www.sonar.es

建物とか古くて、グラフィティが描かれてて、その横で売ってる生ハム屋なんかは入られへんくらい、人が街中にごったがえしてる。バーやクラブでは、出演アーティストも普通に飲んでたりして、めっちゃ楽しい。ソナーの特徴として思うのは世界中の実験的なアーティストを有名無名問わず積極的に出演させたりしてることやと思う。それに、お客さんのテンションもめっさ高い! ヨーロッパ中の“ミュージックバカ”の集まりやしね。けれど、町中の会場とかは昼寝してるやつとかも多くてゆるーい感じ。あと仮設トイレの形とか、流行のファッションとか日本のフェスで見る光景とは違うのが、日本人である自分として刺激的やったなー。もう、みんな自由にやってて最高な雰囲気。

AFRA(AFRA&INCREDIBLE BEATBOX BAND)
AFRAを中心とした3人組ヒューマンビートボックスユニット。2005年に本格始動し、同年に出演したSONARをはじめ、国内外を問わず、ライブを中心の活動を展開。5月21日にシングル「Spring Bounce」を発売。

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