JAVA JAZZ FESTIVAL2008 REPORT

アジア最大のジャズ・フェスティバル「ジャワ・ジャズ・フェスティバル」が3月7日からの3日間、
インドネシア・ジャカルタで開催された。
歴史と文化が色濃く残り、多国籍な人々が暮らすジャカルタの雰囲気そのままの、エキサイティングなイベントは
大成功の内に閉幕。熱気あふれるフェスティバルの模様をリポート!

写真=村尾昌美 取材・文=編集部 協力=ガルーダ・インドネシア航空

インドネシアの混沌のなかフェスティバル開催
 今年で4回目を迎える「ジャワ・ジャズ・フェスティバル2008」が、インドネシアのジャカルタで開催された。会場は、ジャカルタのコンベンション・センター。大小いくつものホールを擁する巨大な建物の中なので、まだ雨季のインドネシアでは、スコールもしのげ、冷房対策もバッチリというわけだ。

 フェスティバルは3日間を通じ、昼過ぎから深夜まで行われる。まずは会場の下見に! と思い立って会場に出向いたところ、一生懸命セッティング中。 え! あと30分で始まるんだけど…。と、ここが日本でないことを実感。
 今回で2回目の取材となるのだが、昨年は渡辺貞夫さんが「Share the World」で会場を盛り上げていたのが印象的だった。今年も日野皓正氏ら多くの日本人アーティストが参加し、フェスティバルを彩っている。しかも今年は日本とインドネシアの友好50周年とあって、インドネシア政府やガルーダ・インドネシア航空など関係各所が協力しあい、日本からの安いツアーなども登場。インドネシアの人々が、日本をアジアの一員として大切にしてくれているのが感じられた。

(写真左)ベイビー・フェイスがステージ上に女性を引き上げ、会場は騒然!(写真中)派手な衣装にファンキーな踊りで大盛り上がりのEarth Wind & Fire Experience feat. Al McKay All Stars (写真右)サスガ!な歌声のボビー・コールドウェル

約7万人が集う、国を挙げての一大イベント!
 今回の参加アーティストはベイビー・フェイス、ジェームス・イングラム、ボビー・コールドウェルなど、総勢1000名以上。“ジャス・フェスティバル”というが、実際はR&B、ポップス、ワールドミュージックといった様々なジャンルのアーティストが登場する。ビール片手の野外や3000人収容のアリーナ、シャンデリア輝くボールルームなど、会場によって雰囲気がガラリと変わるのも面白く、気になるアーティストを軸にどうハシゴしようか…と考えるのも楽しみだ。
 フェスティバルのメインアクトはベイビー・フェイスだったのだが、かなり機嫌がよく、“オモシロ話”も次々と披露。彼女(?)をステージに上げてしまうなど、大歓声に包まれたステージだった。インドネシアの人々は英語が流暢なので、アーティストたちも皆、日本の公演では見られないほど客席とのコミュニケーションがさかん。どのステージも、アーティストと観客との一体感が感じられた。
 また、思ってもいないハプニングが起きるのもフェスティバルの醍醐味。ベイビー・フェイスが地元の女性シンガーと共演したり、ハーヴィー・メイソンが追加ライブを計画したり(結局、前のライブが押しに押して深夜2時をまわり実現できなかったのだが)、そんな微笑ましい出来事もジャワ・ジャズの楽しみだ。
 フェスティバルのトリを務めたのは、インコグニート。各国のアーティストが参加して最後はボブ・マーリーの「ONE LOVE」で締め。「音楽を通じて平和を訴えたい」というフェスティバルの趣旨に通じる感動的なフィナーレだった。

 ちなみにチケットは3日通し券が100万ルピア。日本円にすると約1万3000円程度。ジャカルタでの最低賃金が1ヶ月約1万円ということなので、このチケットがどれほど高価か。といえるのだが、チケット完売日も出るほどの人気で、観客総動員数は6万9000人! 大成功で幕を閉じた。
 アジアから世界に誇るようなフェスティバルを発信する。そんな心意気を応援し、今後も見守っていきたいと思う。


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