#65 ビートルズは声で他のバンドより抜き出ている (堀込高樹)
1.「『ビートルズ・バラード・ベスト20』という編集盤です。最近中古屋でもあまり見ない。ジャケットがいいですよね。フランス編集盤らしいんですけど、ビートルズを聴くようになって3枚目くらいに買ったのかな。単純に有名な曲が多く入ってるからというだけなんですけど。赤盤青盤は2枚組で高かったですからねぇ。解説が手抜きだし、曲のクレジットが全然書いてない。でもテイク違いが多いのに後から気づいて、得したなと。歌詞カードに染みがついてるんですけど、多分ヤクルトだと思います(笑)」
ビートルズはよくラジオで流れていたから小さい頃から自然と聴いてたとは思いますけど、『悪霊島』って映画で使われていた「レット・イット・ビー」がいい曲だなぁと思って、"この曲何?"って父親に訊いたら"ビートルズだよ"って。そこから意識して聴き始めました。確か6年生だったと思うけど、『リール・ミュージック』っていうビートルズの映画の主題歌や挿入歌に焦点を当てた編集盤があって、それを買ったのが最初ですね。ブックレットも豪華だったから読みながら聴いてました。その次は『ウィズ・ザ・ビートルズ』。ジャケットが有名な写真だったから買ったら、"あれ!?"って思って。内容が地味っていうか、"なんでこれをみんないいって言うんだろう?"って不思議に思っていたら、後からわかったんだけど、僕が欲しかった曲が入っていたのはアメリカ盤のほうだったんですね。でも同じジャケットのものを2枚買うのは悔しい気がして(笑)、財力がない中学生はあきらめました。その後もアルバム全部は揃えなかったんじゃないかなぁ。揃えられないんですよ、何事も(笑)。ビーチ・ボーイズも持ってない。全部持ってるのはスティーリー・ダンくらいかな。「ペニー・レイン」や「ストロベリー・フィールズ〜」が入ってる編集盤を買おう買おうと思っていて、でもそれはオリジナル盤を先に買ってからじゃないといけないんじゃないか、とかそういう変な生真面目さもあったり(笑)。
いちばんよく聴きこんだのは『アビイ・ロード』ですね。このアルバムはやけに音がすごい現代的。初期のものとかあんなにぐしゃっとしてるのにね。それがすごい不思議だった。現代的なレコーディングのシステムが確立されたのがきっと69年くらいだったんでしょうね。いちばん好きなのは「サムシング」かな。このアルバム以外では「ノーウエア・マン」はコーラスの感じがすごく好き。でも「イエスタデイ」とかはピンと来なかったですね。そんなにいいかなぁ?って。
ソロではやっぱりポール。ちょっと前はジョージだったんですけど(笑)。『タッグ・オブ・ウォー』はすごく好きです。「テイク・イット・アウェイ」のブラスの感じとかいいですね。ここ数年は『スピード・オブ・サウンド』や『ヴィーナス・アンド・マース』もよく聴きます。ポールって長嶋(茂雄)みたいですよね(笑)。こう来たらこう打つ、みたいな感覚的な打撃の説明をよくするじゃないですか、長嶋って。でもイマイチ理解できない。相当天然なんでしょうね(笑)。ポールって結構地味なメロディだったりするんですけど、聴いてると"あぁなるほど"って納得する瞬間がたくさんある。でもメロディの良さって説明しにくいですよね。ビートルズは声で他のグループより抜き出てますね。あれだけいいボーカリストがふたりもいるバンドは他にない。
イギリスに行ったことはないんです。出不精で、旅行とかあまりしないタイプなんで。あと身体がデカいから飛行機が苦痛(笑)。聖地巡礼的な考え方やコレクター気質がなくて、音源だけあればいい、そういうタイプなんですよ。でもアビー・ロード・スタジオは行ってみたい。これはアビー・ロードで使ってたやつを作り直したんだよ、っていう機材とかが今結構出てるんですけど、そういうのはアビー・ロードだっていう理由だけで欲しくなったりしますね。
取材・文/佐々木美夏
いちばんよく聴きこんだのは『アビイ・ロード』ですね。このアルバムはやけに音がすごい現代的。初期のものとかあんなにぐしゃっとしてるのにね。それがすごい不思議だった。現代的なレコーディングのシステムが確立されたのがきっと69年くらいだったんでしょうね。いちばん好きなのは「サムシング」かな。このアルバム以外では「ノーウエア・マン」はコーラスの感じがすごく好き。でも「イエスタデイ」とかはピンと来なかったですね。そんなにいいかなぁ?って。
ソロではやっぱりポール。ちょっと前はジョージだったんですけど(笑)。『タッグ・オブ・ウォー』はすごく好きです。「テイク・イット・アウェイ」のブラスの感じとかいいですね。ここ数年は『スピード・オブ・サウンド』や『ヴィーナス・アンド・マース』もよく聴きます。ポールって長嶋(茂雄)みたいですよね(笑)。こう来たらこう打つ、みたいな感覚的な打撃の説明をよくするじゃないですか、長嶋って。でもイマイチ理解できない。相当天然なんでしょうね(笑)。ポールって結構地味なメロディだったりするんですけど、聴いてると"あぁなるほど"って納得する瞬間がたくさんある。でもメロディの良さって説明しにくいですよね。ビートルズは声で他のグループより抜き出てますね。あれだけいいボーカリストがふたりもいるバンドは他にない。
イギリスに行ったことはないんです。出不精で、旅行とかあまりしないタイプなんで。あと身体がデカいから飛行機が苦痛(笑)。聖地巡礼的な考え方やコレクター気質がなくて、音源だけあればいい、そういうタイプなんですよ。でもアビー・ロード・スタジオは行ってみたい。これはアビー・ロードで使ってたやつを作り直したんだよ、っていう機材とかが今結構出てるんですけど、そういうのはアビー・ロードだっていう理由だけで欲しくなったりしますね。
取材・文/佐々木美夏
堀込高樹
ミュ-ジシャン
1969年6月1日生まれ。埼玉県出身。98年に弟・泰行とともにキリンジとしてデビュー。その洗練された楽曲とハーモニーは多くのミュージシャンからもリスペクトされている。デビュー10周年を迎えた08年12月10日には新曲「星座を睫毛に引っ掛けて」を含む2枚組ベスト・アルバム『KIRINJI 1998-2008 10th Anniversary Celebration』(COCP-35308~9)をリリース。「聴きどころはとりあえず新曲ですね。できたばかりでいちばん気に入ってる。オールディーズ風で、ジャズっぽいハーモニーがあったりして、でもフィル・スペクターっぽくしなかったのが自分たちらしいかなと」
オフィシャルサイト






