#33 ビートルズは不思議、いまだにコピーしきれません (伊豆田洋之)
1.バックにかけてあるのは『レット・イット・ビー…ネイキッド』のブランケット。
2.集めた『レット・イット・ビー』グッズ。「コレクターじゃなかったんですけど、最近、池袋でやってたロックンロール・バザールに何気なく入って、気がついたらいっぱい買ってました。こんなに買ってどうするんだろう? って思いながら(笑)。昔は収集癖なんかなかったのに、この年になると昔のあのワクワクする気持ちをもう1回呼び戻したくなるんでしょうか。とにかく『レット・イット・ビー』のジャケットのデザインが好き。あのデザインのものを見ると吸い寄せられます。携帯ストラップは買ってすぐ取れて、替えてもらいに行ったんだけど、また取れそうで怖くて使えません」
ビートルズを好きになったのは小学校5年のとき。『レット・イット・ビー』が出た頃で、ステレオのCMで見たのがきっかけです。それで衝撃を受けて、『レット・イット・ビー』の次に買ったのは『ホワイト・アルバム』ですね。親に買ってもらったんですけど、予備知識がないんで売り場で「どれがいいかなぁ、2枚組がお得かな?」とか思って。でも英語の歌詞カードが読めないんで、その場で店員さんに、タイトルにフリガナを振ってもらったんですよ、全曲(笑)。40曲くらい入ってるのに(笑)。あとで見たらちょっと英語の読み方が怪しいところがあったけど、でもすごい感謝してます。その方に改めてお会いしてお礼を言いたいって話を、僕がときどき出ているあるライブハウスの店長さんにしたら、なんとその人がそのライブハウスに来たことがあるという。フリガナ振ってくれなんて頼む子供は他にいないだろうから、覚えててくれたんでしょうね。テレビでもその話をしたことがあるから、多分それを見てくれて、店長さんと話したみたいです。まだ会えてないんですけど、そのうち対面できそうで楽しみです。小学校5年生以来ですよ? もう40年近くたってる。これもビートルズが取り持つ縁ですね。
他にもそういうことがあるんですよ。高校3年のときにある文化祭で演奏したんですけど、暇なときに他の教室を見たらジョン・レノンの格好をして歌ってる人がいたんです。ルックスはまるでジョン・レノンなんだけど、ポール・マッカートニーの曲ばかりやってる(笑)。上手だし、それがすごく印象深くてずっと気になってたんですよ。それから30年くらいたってこの年になって、六本木キャヴァンの楽屋でそんな話をしてたんですよ。「こういう人がいて、すごい上手だったからアメリカに渡ってビートル・マニアに入ってやってると思う、それくらい上手かった」って言ってたら、「それ俺かもしれない」って目の前にいる人が(笑)。小松陽介さん(メイクレットのメンバー)です。「えっ!?」って。そういうことがあるんですね。ずっと思い続けてるとね。びっくりしました。憧れの人だったのに、その人と今一緒にやってるなんて。「すいません、日本にいて」って言われました(笑)。
ロンドンとリバプールには一度、1998年に行ったことがあります。アビーロードでは普通のおのぼりさんみたいに横断歩道で写真撮ってもらって、写真撮ってあげて(笑)。サヴィルロウの元アップルオフィスにも行きました。上には上がれなかったけど、見上げて「ここでやったんだ」ってしばらくじっとしてました。階段に座っちゃったりなんかして(笑)。リバプールへは強行軍で、その日に帰らなきゃいけなかったから2時間かけて行って2時間いて2時間かけて帰ってきました。キャヴァンに行ったら、バンドがリハーサルがてら演奏してたんだけど、こんなに狭いとこでやってたんだ、って。六本木のキャヴァンより狭いですもんね。でも思ったよりきれいな街でした。
ビートルズは何回聴いても飽きないですよね。不思議です。聴くたびにもっと聴きたくなる。何かを調べたくてその曲をかけると、気がついたらその後の曲も全部聴いてたり(笑)。いまだにコピーなんてしきれないですよ。「レット・イット・ビー」のイントロでさえいまだによくわかりません。こうかなぁ?って思いながらやってるだけで、実際に聴くとそのたびに違って聴こえる。どういう録り方をしているのか、マイクの位置によっても違いますからね。すべてそうです。だから奥が深い。常に、まだまだだなぁって考えながらやってます。
取材・文/佐々木美夏
他にもそういうことがあるんですよ。高校3年のときにある文化祭で演奏したんですけど、暇なときに他の教室を見たらジョン・レノンの格好をして歌ってる人がいたんです。ルックスはまるでジョン・レノンなんだけど、ポール・マッカートニーの曲ばかりやってる(笑)。上手だし、それがすごく印象深くてずっと気になってたんですよ。それから30年くらいたってこの年になって、六本木キャヴァンの楽屋でそんな話をしてたんですよ。「こういう人がいて、すごい上手だったからアメリカに渡ってビートル・マニアに入ってやってると思う、それくらい上手かった」って言ってたら、「それ俺かもしれない」って目の前にいる人が(笑)。小松陽介さん(メイクレットのメンバー)です。「えっ!?」って。そういうことがあるんですね。ずっと思い続けてるとね。びっくりしました。憧れの人だったのに、その人と今一緒にやってるなんて。「すいません、日本にいて」って言われました(笑)。
ロンドンとリバプールには一度、1998年に行ったことがあります。アビーロードでは普通のおのぼりさんみたいに横断歩道で写真撮ってもらって、写真撮ってあげて(笑)。サヴィルロウの元アップルオフィスにも行きました。上には上がれなかったけど、見上げて「ここでやったんだ」ってしばらくじっとしてました。階段に座っちゃったりなんかして(笑)。リバプールへは強行軍で、その日に帰らなきゃいけなかったから2時間かけて行って2時間いて2時間かけて帰ってきました。キャヴァンに行ったら、バンドがリハーサルがてら演奏してたんだけど、こんなに狭いとこでやってたんだ、って。六本木のキャヴァンより狭いですもんね。でも思ったよりきれいな街でした。
ビートルズは何回聴いても飽きないですよね。不思議です。聴くたびにもっと聴きたくなる。何かを調べたくてその曲をかけると、気がついたらその後の曲も全部聴いてたり(笑)。いまだにコピーなんてしきれないですよ。「レット・イット・ビー」のイントロでさえいまだによくわかりません。こうかなぁ?って思いながらやってるだけで、実際に聴くとそのたびに違って聴こえる。どういう録り方をしているのか、マイクの位置によっても違いますからね。すべてそうです。だから奥が深い。常に、まだまだだなぁって考えながらやってます。
取材・文/佐々木美夏
伊豆田洋之
ミュージシャン
1959年生まれ。高校卒業後、絵の勉強のためにアメリカ・イリノイ州に留学。その後ロサンゼルスのピアノ・バーで弾き語りをしていたところ日本の音楽関係者の目に留まり、帰国してデビューを果たす。現在は杉真理、松尾清憲らとピカデリーサーカスで不定期に活動する一方、ビートルズのコピー・バンドにも複数所属。2008年4月24日には川崎クラブチッタにて杉真理、村田和人、山本英美と恒例の“ピュア・ミュージック08 スプリング・セッション”に出演。






