#32 イギリスでヘフナーを持つと、ビートルズの匂いがしてきます (野口 威)
1.六本木・アビーロードのステージで、愛用のヘフナー・バイオリン・ベースを持って。
2.「レディ・マドンナ/ジ・インナー・ライト」の日本盤シングル。「お客さんにいただいた記念の品です。いただいたとき、高いLPが買えずにドーナツ盤を買っていた懐かしい頃を思い出しましたね。どういう意図でくれたのかな。この曲やってよ、っていうことだったかも。『レディ・マドンナ』はよくリクエストされる曲なんです。でも、もしB面曲へのリクエストだったら、インドの楽器がいっぱい入ってて大変ですね(笑)」
13歳のとき、友達に聴かせてもらったのがビートルズとの出会いです。ほぼ同じ頃に楽器もはじめて、ビートルズのコピーバンドを組みました。最初はジョンを担当していたんですが、19歳のときにオーディションを受けて入ったバンドで、人より高い声が出るということで、ポールをやることになりました。ポールのボーカル・パートはキーが高いですから。そのとき楽器もギターからベースに転向して、もう20年以上経ちます。
イギリスには、これまで6回行っています。今のバンド、パロッツに加入してからビートルズ・コンベンションに出演するために行ったのがほとんどです。イギリスに着いて、荷物をほどいて、楽器を出して、手に持った瞬間にビートルズ臭がするっていうか、「おおっ、イギリスでヘフナー・ベースを持ってるんだ」と、士気が高まりますね。
リヴァプールのキャヴァーン・クラブでも演奏したんですけど、それよりもロイヤル・コート・シアターという劇場でやったのが印象に残っています。日本の会場と違って、2階席、3階席がせり上がってて、天井に人がいるような感じなんですよ。しかもお客さんはみんなイギリスの人で、外国人ですよね。実際は僕らが外国人なんですけど。その景観に驚いて、「ヨーロッパの劇場でやってるんだな」って感激しながら演奏したのを覚えています。
観光に行くことはほとんどありません。ただ、ジョンとポールが出会ったウールトンのセント・ピーターズ教会には行きました。ポールがジョンに「トゥエンティ・フライト・ロック」なんかを歌って聴かせた、まさにその場所を、ガイドさんに教えてもらったんです。でも、あまりにも普通の場所で(笑)。ただの教会の、狭い庭の片隅みたいなところなんです。「こんなとこで!?」みたいなね。感動のしようもなかったくらい(笑)。もしジョンとポールにこの話をしても、「そりゃそうだよ、お前ら何を見に行っとんねん」って言うと思うんですよ。
16歳くらいの頃はちょっとパンクに寄り道したりもしたんですけど、ビートルズは最初に刷り込まれた洋楽ですから……親みたいなものです。幼児体験からは抜けられませんね。誰でも聴ける普遍性と、誰にもできない独創性が一体化しているところに偉大さを感じます。
取材・文/鳥居一希
イギリスには、これまで6回行っています。今のバンド、パロッツに加入してからビートルズ・コンベンションに出演するために行ったのがほとんどです。イギリスに着いて、荷物をほどいて、楽器を出して、手に持った瞬間にビートルズ臭がするっていうか、「おおっ、イギリスでヘフナー・ベースを持ってるんだ」と、士気が高まりますね。
リヴァプールのキャヴァーン・クラブでも演奏したんですけど、それよりもロイヤル・コート・シアターという劇場でやったのが印象に残っています。日本の会場と違って、2階席、3階席がせり上がってて、天井に人がいるような感じなんですよ。しかもお客さんはみんなイギリスの人で、外国人ですよね。実際は僕らが外国人なんですけど。その景観に驚いて、「ヨーロッパの劇場でやってるんだな」って感激しながら演奏したのを覚えています。
観光に行くことはほとんどありません。ただ、ジョンとポールが出会ったウールトンのセント・ピーターズ教会には行きました。ポールがジョンに「トゥエンティ・フライト・ロック」なんかを歌って聴かせた、まさにその場所を、ガイドさんに教えてもらったんです。でも、あまりにも普通の場所で(笑)。ただの教会の、狭い庭の片隅みたいなところなんです。「こんなとこで!?」みたいなね。感動のしようもなかったくらい(笑)。もしジョンとポールにこの話をしても、「そりゃそうだよ、お前ら何を見に行っとんねん」って言うと思うんですよ。
16歳くらいの頃はちょっとパンクに寄り道したりもしたんですけど、ビートルズは最初に刷り込まれた洋楽ですから……親みたいなものです。幼児体験からは抜けられませんね。誰でも聴ける普遍性と、誰にもできない独創性が一体化しているところに偉大さを感じます。
取材・文/鳥居一希
野口 威
ミュージシャン
大阪府出身。19歳で大阪キャヴァンクラブの専属バンド、グリーン・アップルに加入。ポール役としてベースに転向し、プロとしてのスタートを切る。1995年、グリーン・アップルの解散とともにオリジナルバンドを結成しCDデビュー。3年間の活動の後、99年6月、ザ・パロッツに加入。東京・六本木のアビーロードでのライブ活動のほか、リヴァプールで行なわれるビートルズ・コンベンションへの出演などで、海外でも高い評価を得る。現在、ベスト・ライブ・パフォーマンスをまとめたパロッツのCDリリースを企画中。
六本木アビーロードHP http://www.abbeyroad.ne.jp/






