アビイ・ロードの歩き方―私のビートルズとロンドン―THE WAY TO ABBEY ROAD『アビイ・ロード』のカヴァーを見ていちどはここを歩いてみたいと思った人からとくに何も思わなかった人まで、リアル・ピープルにきくそれぞれのビートルズ、そしてそれぞれのロンドン。

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#25 あれもこれも、きっかけはジョージ。ジョージ万歳! (水野仁輔)

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1.写真集「The Beatles in Rishikesh」。'68年のインドに滞在した時に撮り降ろされたもので、貴重なプライベートショットなども収められている。「これは僕がインドに行くきっかけの一つで、ジョージが心酔していたマハリシってグルの元にみんなを連れて行った時のもの。でもこのマハリシのせいで、彼らはいろいろ大変な目に遭うわけ。彼女にセクハラされたり(笑)。そういうのを知って見ると、ちょっと生々しいんだよね。メンバーのリラックスしてる写真とかさ。この時はそんなことになるなんて思ってないはずだから」

 大学に入ってから東京カリ〜番長の前身のような活動を始めて、だんだんインドにも興味が沸いてきたんだけど、そのころ初めてビートルズとインドの関係を知ったんだよね。僕も含め、シタールの音をビートルズの曲で初めて聴いたって人はすごく多いでしょ? 圧倒的に好きなアルバムは「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」。ビートルズがインド音楽に受けた影響が一番いいかたちで出てると思う。でもシタールを使った曲ならアルバム「リボルバー」にある「Tomorrow Never Knows」、これは本当にカッコいい! ただね、シタールを最初に取り入れたのはジョージでしょ? でもこれは悲しいかなジョンの曲なんだよね。ジョージはインド音楽大好き! って感じをそのままやっちゃうんだけど、ジョンは違う。これはもう才能の差というか…。もし僕がジョージだったら、絶対にグレてるね(笑)。
 東京カリ〜番長も4人組だから、誰が誰か考えたりするわけ。遠く及ばないけど料理センスのあるリーダーがポールで、僕はやっぱりジョージ。新しいものを見つけると没頭して独りで突っ走っちゃう。あとの2人はリンゴ、リンゴかな(笑)。ジョンの才能がないんだよね。もしジョンがいたら、すんごいことになると思う。カレーで世界を変えられるはず(笑)。
 シタールを使っている曲は、全部で7曲あると思うんだけど、それを追うだけでもちょっと傾向がわかっておもしろい。ジョージは素晴らしいんだよ。「Sgt. Pepper's〜」が出来たのもきっかけはジョージ。「Tomorrow〜」がカッコいいのもきっかけはジョージ。僕がインドに行くきっかけもジョージだからね。リヴァプールにも行ったけどとにかく寂しい街で、インドの方が断然楽しかった。もうジョージ万歳!(笑)

取材・文/野上瑠美子

水野仁輔
東京カリ〜番長 調理主任


'99年に結成された男性4人組ユニット“東京カリ〜番長”の調理主任。全国各地へ出張し、音楽やアートとの多彩なコラボイベントを開催している。昨年には、東京タワー内にある“東京カレーラボ”を小山薫堂氏と共同プロデュースし、話題を呼んだ。カレーに関する著書も多く、今年は夏までに4冊のカレー本を出版予定。
http://www.tokyocurrybancho.com/


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