アビイ・ロードの歩き方―私のビートルズとロンドン―THE WAY TO ABBEY ROAD『アビイ・ロード』のカヴァーを見ていちどはここを歩いてみたいと思った人からとくに何も思わなかった人まで、リアル・ピープルにきくそれぞれのビートルズ、そしてそれぞれのロンドン。

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#21 ロック界のモーツァルト、それがビートルズです! (井上ジェイ)

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1.井上さんの事務所にて。「WAR IS OVER!」の紙袋には、オノ・ヨーコのサインが。
2.イギリスで発売された初回盤「Please Please Me」。モノラル盤とステレオ盤の2種類が存在。
3.左がモノラル盤。右が、同じく初回盤ラベルのステレオ盤。「当時イギリスは、日本ほどステレオの設備が普及してなかったんです。だから圧倒的にモノラル盤をたくさん作った。モノラル盤は初回プレスが数千枚で、ステレオ盤はその10分の1くらい」。
4.「Abbey Road」のテスト盤ラベル。「本番のプレスに出す前のもので、たぶん10枚も作られていないと思う。本当の意味でのお宝です!」

 世界に数枚しかないテスト盤や初回盤、プレス違いなど、ビートルズのレコードは、今やなんでも持ってますけど、LPシングル合わせて数千枚ぐらいですかね。実は数えたことがないんですよ(笑)。初めて買ったのは高校に入ってから。ただ2年生のときには解散なので、「惜しいものがなくなるぞ」って感じでそこから遡って聴くように。さらに好きになると、動くビートルズも見たくなるわけです。それで「A Hard Day's Night」とか映画も観るようになって。そこにはもちろん、イギリスの風景も出てきますよね? 行ってみたいと思いますよね? で、行っちゃったんです(笑)。初めて行ったのが'83年なんですけど、今ではもう何回行ったか…。この風景をみんなに見せたいと思って、ツアーを実施したり。やはりストロベリー・フィールズやペニー・レーンはいいですし、あとはメンバーの家とか。特にポールとジョンの住んでいた家は、すでに永久保存が決まってるんですよ。子供のころの家だから、普通の家なんですけど。でもビートルズを好きな人だったら、誰でも何かしら感じるものがある場所だと思いますよ。
 僕らはビートルズとかロックは若者のものだと思ってたんですけど、そう思ってた僕たちがすでに若者じゃないんですよね(笑)。だからロックはもう、年寄りのものなんじゃないですか? クラシックに近いというか、ビートルズはロック界のモーツァルトなのかなと。メロディがよくて、軽快で、つい弾いてみたくなるのがビートルズ。その証拠に、ありとあらゆる人たちがビートルズのカバーをやってるじゃないですか? それだけ親しみやすくて、いい曲が多いんだと思うし。やっぱり、ビートルズはモーツァルトなんですよ!

取材・文/野上瑠美子

井上ジェイ
オアシス・オフィス代表取締役


ビートルズゆかりの地を巡るツアーや、イギリスで開催されるグラストンベリー・フェスティバルのツアー企画運営を行う。また、中古レコードの販売サイト"オアシスレコード"も運営。現在、本年中に発売予定のレコードにスポットを当てたビートルズ本を執筆しており、同「e-days」サイト内では、リバプールの紹介文も寄稿中。
オアシス・レコード http://www.oasis-records.com
オアシス・ツアー http://www.oasis-office.co.jp


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