#09 アビイ・ロードでやれば、魔法が起こるような気がした (飯野賢治)
1. 1990年にシンコー・ミュージックより出版された『ビートルズ全詩集』。「モノに対する執着というのがないので、関連グッズなどはほぼ持っていません。ただこれは、僕のデスクにいつも入れてある。仕事場を引っ越してもこれだけは必ず側に置いておくんです」。パラパラとめくり、何気ないフレーズを発見しては、仕事や日々の生き方についてのインスピレーションを得る。
2. 「見開き単位で、左側が英語詩、右側が日本語訳になっている構成や印刷の雰囲気もいい。買ってから20年来、ずっと読んでいます」と語る。
出会いは小学校2年生。それが音楽や海外のカルチャーそのものとの出会いでもありました。その後はスピーカーに耳を突っ込むようにして聴いたし、辞書で歌詞の意味まで調べました。おかげで中学の英語の授業が楽でしたよ(笑)。音としての良し悪しだけでなく、もう自分のベースにあるものなんですよ、ビートルズって。
僕は過去にゲームソフトを作ったとき、そのサウンドをアビイ・ロードでレコーディングしているんです。マイケル・ナイマンを6時間かけて口説いてね(笑)。スタジオはビートルズで知っていたからアビイ・ロード。もうそれだけ(笑)。他にもいい所はあるのでしょうけれど。アビイ・ロードって実は料金も安いんです。何より、そこでやれば、何か魔法のようなことが起こるんじゃないかって気がして。
最近、僕の周りの多くのクリエイターがロンドンの好景気に注目していて、続々と現地に飛んでいます。UKってやっぱりクリエイティブだから。アイドルの曲でも歌詞が良かったり、若者が政治にちゃんと意見を持っていたり、日本で育った僕とはまったく違う文化がそこにあるわけです。なかでも、影響を受けたのはポール。人と意見が対立しても、「そういう考えもあるね」ってポジティブに解釈するところは、間違いなく彼の影響です。もう死ぬまでには絶対、彼に会いたい。「何とかこっそり会えないかなぁ」って、僕は昔からずっとそのルートを模索していますからね(笑)。
取材・文/小堀真子(バイオレンジ)
僕は過去にゲームソフトを作ったとき、そのサウンドをアビイ・ロードでレコーディングしているんです。マイケル・ナイマンを6時間かけて口説いてね(笑)。スタジオはビートルズで知っていたからアビイ・ロード。もうそれだけ(笑)。他にもいい所はあるのでしょうけれど。アビイ・ロードって実は料金も安いんです。何より、そこでやれば、何か魔法のようなことが起こるんじゃないかって気がして。
最近、僕の周りの多くのクリエイターがロンドンの好景気に注目していて、続々と現地に飛んでいます。UKってやっぱりクリエイティブだから。アイドルの曲でも歌詞が良かったり、若者が政治にちゃんと意見を持っていたり、日本で育った僕とはまったく違う文化がそこにあるわけです。なかでも、影響を受けたのはポール。人と意見が対立しても、「そういう考えもあるね」ってポジティブに解釈するところは、間違いなく彼の影響です。もう死ぬまでには絶対、彼に会いたい。「何とかこっそり会えないかなぁ」って、僕は昔からずっとそのルートを模索していますからね(笑)。
取材・文/小堀真子(バイオレンジ)
飯野賢治
フロムイエロートゥオレンジ代表取締役・ゲームクリエイター
'70年生まれ。24歳で「ワープ」を設立。『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』といった家庭用ゲームソフトを全世界で発売し、独自性ある企画やマーケティングがゲーム業界という枠を越えて大きな話題を集めた。現在は消費者向けサービスを中心に企画・インターフェイス設計・ブランド開発等を精力的に行う。






