- 2010.04.01Thursday
- 「ソラニン」で映画音楽初挑戦のent、近藤洋一の演技に驚がく

劇中では断片的だった音を曲として完成させたサントラも発売中浅野いにおの人気コミックを映画化した「ソラニン」で劇中音楽を手がけるのは、人気ロックバンド「ストレイテナー」のフロントマン、ホリエアツシのソロプロジェクト、entだ。
「もともと映画が好きで、映画からインスピレーションを受けてギターを弾くうちに曲が完成するということがよくあるんです。映画音楽は初めてだったけど、今回はentの曲が『ソラニン』に合っているからという理由でオファーをもらったのでラッキーでした」と振り返るentは映像に感情移入し、インスピレーションを重視したという。「監督から『entのこの曲の感じ』と具体的な指示もありましたが、基本的には僕自身が役者さんの表情や風景、色を見て感じたイメージをもとに、自分が聞きたいと思う音をストレートに表現しました。映画後半でエレキギターの曲が多いのは意識したわけではないけど、物語上、ギターが重要な存在になってくるので、そこに素直に反応したのかもしれない」
「ソラニン」で描かれるのは、20代前半特有の葛藤(かっとう)や不安。ent自身は、取材前日のトークショーで「彼らのような分岐点はなかった。自信があったから」と話していた。「ただ、自信をもって作った音楽に対して、聞いてもらえたら確実にリアクションはあるはずなんだけど、評価を受ける土俵に上がれない歯がゆさはありました。今の20代はもっとシビアですよね。バンド人口は増えているのに、音楽で飯を食うチャンスが減ってるというか。種田については、同じバンドマンなのですごく分かる部分と、理解はできるけど重ねられない部分とがある。『オレなんて才能ないよ』って言うシーンがあって、自分は才能あると信じていれば、才能なくたってなんとかなると思うんです」
話を聞くうち、20代前半のentはもちろんのこと、人物像そのものが種田とは正反対に見えてくる。「芽衣子と種田って、それぞれ1人では生きていけなくて、“2人でひとつ”。僕にはそんな経験もなければ、そういう性格でもない。誰かに依存するっていう感覚が分からないです(笑)」
今回の初挑戦は、大きな刺激になったようで「今回はギターとシンセだけで作りましたけど、次の機会があったら楽団を入れてとったり、自分だけでは作れないものをやってみたい」と話す。また、同じミュージシャンの近藤洋一(サンボマスター)が、種田のバンド仲間役で演技に初挑戦しているが……。「僕がこの映画を見たときの一番の驚きはそこですよ。近藤君の演技は素晴らしかったです。僕には演技はムリ(笑)。ただ、もしアイデアが沸いたら、監督に限らず、脚本でも原作でも何かしらの形で映画に携わりたいという興味はありますね」
「ソラニン」はアスミック・エース配給で4月3日より全国公開。
(eiga.com)
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