2010.01.28UP
ニンニク大国でつくられたヴァンパイア映画というだけで興味があった韓国映画『渇き』だが、東京フィルメックス映画祭では『息もできない』に気をとられ、見逃してしまっていた。で、最近ようやく観た。

(C)2009 CJ Entertainment inc., Focus Features International & Moho Film. ALL RIGHTS RESERVED. 配給:ファントム・フィルム
ジャンル云々ではなく、この構想力、こうした題材を作り込んでいく実現力はもはや日本映画が逆立ちしても追いつけないところまでいっているのではないか。つまり、フィクションを徹底的に突き詰めていく狂熱の存在だ。
パク・チャヌクがすごいということは復讐三部作で十分にわかっている。『渋く、薄汚れ』に三部作評を掲載したが、『渇き』がまたもや問答無用にすばらしく、『映/画、黒片』に感想をぶち込もうかと思ったがもはや時間切れ。いつもながら観るのが遅い。
ユーモアとエロとスプラッタの絡みがこれまでにも増して絶妙な作品で命綱といえる女優が若く可愛い。セックスの絡みが、男の観念の時間経過にうまく沿ってここまで描写されたことは最近ではない。女優の表情、特に目の放心がリアルで、視覚、脳内分泌への刺激がすばらしくいい。
ソン・ガンホ、役作りで痩せたね。『殺人の追憶』からみれば別人だ。
贈っていただいた映画本、芝山幹郎『映画は遊んでくれる』(清流出版)、菊地成孔『ユングのサウンドトラック』(イースト・プレス)をぱらぱらめくり参考にしながら目次のイメージをいろいろ思い浮かべる。菊地本の章アタマに黒ベタがきていてアクセントになっているが、普通は1折16頁×で黒ベタ箇所特定のためには調整が大変だったのではないか、とか。
入稿前に、とりあえず<目次>の章立てを次のようにしてみた。
I ヤンキー・ゴー・トゥ・ヘル
II ヤンキ-・ゴー・トゥ・ヘルPart2
III ピンナップス(少女と犯罪)
IV ジョニー・トー・メドレー&コリアン・ブラッド
V バビロン追憶
VI ヨーロッピアン・クライム・テイスト
VII 未解決重案の魔
ここに70-80本の映画コラムをこれはここと地域分けしていくのである。
