2010.01.18UP
焼き肉のとき、ちょっと焼きすぎて誰も箸をのばさず、何となく金網の端のあたりに直火を避けて捨て置かれる黒こげ肉がどうしても出てしまうが、デイヴィッド・トゥヒーの『ビッチ・ブラック』は、そんな? 作品であった。
噛みしめれば映画味がするが、見た目が口にしていいか一瞬不安になるのである。
そんなトゥヒーの新作『パーフェクト・ゲッタウェイ』に登場してくる面々もどこか焦げ付いたような顔が並ぶ。食っていいか? 主演はミラ・ジョヴォヴィッチ。筋が固そうな女である。

風光明媚なハワイを舞台にしてのこのスリラーがなかなか楽しめた。三組のカップルのなかの誰が殺人鬼か? 風変わりな味覚はやはり体質としてあり、ドンデン返し、にさらにドンデンの裏返し! も抜け目なく用意している。カウアイ島観光映画でもある。オアフのホノルルに数年前の正月に一度しか行ったことがないが、早朝出会った伊東美咲嬢の後をつけた(笑)ことしか、記憶にない。
さて、2010年をどうするか?
まず、『映/画、黒片』(キネマ旬報社)の刊行。ほぼ加筆は終え、書き下ろし<ジョニー・トー・メドレー>もフィニッシュ。
3月上旬号からスタートする「キネマ旬報」の新連載。これ大変そう。
あと、再度<ノワール>が広く読まれるための極秘プロジェクト参加。これも大変そう。
『<ノワール>の発生 アシュカン派の美術』の書き下ろし。これはもっと大変そう。
ただ、会社勤め終了につき、時間がない、といえなくなったことがつらい。
