2009.03.07UP
夜、ジュンク堂新宿店にてトークショー。作家、編集者の岸川真さんの『フリーの教科書 生き延びるための読書』(早美出版社)発売を記念してのイベントだが、そこに翻訳家、エッセイスト青山南さんとともにゲストとして呼ばれたのである。岸川氏は編集者として、小生の『コーヒーブレイク、デイヴィッド・リンチをいかが』に関わってくれた恩義がある。青山本も何冊か岸川編集で世に出たという同様のよしみで二人がはせ参じたわけだ。小生と同年齢の青山氏はジャック・ケラワック『オン・ザ・ロード』の新訳を昨年完成させ、これが売れて、満帆の60代に突入、どことなく余裕がある。こちらは遅れているロバート・ヘンライ号の出帆準備中で、余裕なし。
凄まじい経済破壊の世の中になりつつあり、フリーが極貧を強いられる様の体現者が岸川氏というのが今回トークのポイントだ。『フリーの教科書』は、自分語りと書評を接続した奇怪な内容できわめてオリジナル。
ゲストで気楽とはいえ、トークショーはいまだに慣れない。お客さんの方を見ることに躊躇があるのだ。昨年のD(ディー)さんとのトークは彼女の素足ばかりを見ていたような気がする。
終了後の呑み会、国書刊行会のヘンライ担当=樽本氏も参加、当然のように箝口令が必要な話題も多く、楽しかった。ジュンク堂書店の春菜嬢が小生の『渋く、薄汚れ』を読んでいてくれていて、天に昇るほど嬉しかった。マイノリティな評論家は読者を発見するとそんなものです。
