2009.03.01UP
ここ数日間を費やして、ヴィヴィアン・グリーン・フライドのArt and the Crisis of Marriageをお風呂中心に読み進めてきた。これはエドワード・ホッパーと妻のジョー、そしてアルフレッド・スティーグリッツ+ジョージア・オキーフの結婚生活と彼らのアートとの関係を探ったもの。

ホッパー夫婦は双方が、ロバート・ヘンライの教え子であり、ヘンライの感化はジョーのほうが強かった。ジョーの画家への夢は夫の名声の下で抑圧されていく。当時の名声でヘンライよりも先進的なアートを推奨していたのが写真家スティーグリッツで二人は20世紀初頭のニューヨーク・アート・ワールドで敵対関係にあった。
それはともかく、ホッパーの死の直前には、ジョーは満足に食事も与えなかったようだ。それまでの憎悪の噴出といっていいか。ささくれだった長期の夫婦生活にあっての双方の暴力沙汰は凄まじく、噛みついたジョーの歯がホッパーの骨まで達したことがあるらしい。ホッパーのあの孤独の表出の理由の一端は家庭生活に求めてもいいわけだ。
そういえばデイヴィッド・リンチは、アートライフに女は敵だ、と早くからいっていたが、二〇才で結婚、子供まで作り・・・。逆にアートライフに男は敵だ、と当然、これからの女性アーティストは考えていい。
