2009.03.16UP
本日は原稿書き。その合間にホームページを更新。シドニー・ルメット監督の『その土曜日、7時58分』、森岡利行監督の『子猫の涙』、クリスティアーノ・ボルトーネ監督の『ミルコのひかり』、そしてウディ・アレン監督の『タロットカード殺人事件』の作品評をアップした。
ウディ・アレンの作品は、『地球は女で回ってる』までは、現実と虚構というテーマが徹底的に突き詰められ、どこまでいってしまうのか想像もつかないほどのパワーを感じたが、『おいしい生活』あたりから失速してしまった。
『タロットカード殺人事件』もつまらないわけではない。導入部から見えてくる人物の配置は興味深い。これまでスクープを連発し、3日前に急死した新聞記者とアレン自身が扮する冴えないマジシャン。新聞記者は、隠されているものを暴き出し、マジシャンは、タネを隠して、人々の目を欺く。以前はこういう設定から、現実と虚構がせめぎ合い、その境界が崩壊していったが、いまは突き抜けることなく、まとまってしまう。
この映画の次の作品『Cassandra's Dream』は、フィリップ・グラスが音楽を担当しているのが気になっているのだが、劇場公開されないまま、その次の作品の試写が始まってしまった。『それでも恋するバルセロナ』は、近いうちに試写に行きたいと思う。
